ニッソウ（1444）

首都圏で賃貸物件、マンションなどの原状回復の施工を請け負う。リノベーションなども扱う。昨今の不動産価格の上昇に伴い、中古分譲マンションや中古戸建の施工工事は多く行われている。だが賃貸物件の原状回復や入居中の賃貸物件における修繕工事は比較的小規模で、納期も短く大手には一定の参入障壁があるものと見る。同社はニッチなこのジャンルに着目し、年間10000件超をこなす実績を持つ。今後は全国各地に施工ネットワークを増やし、首都圏の直営店を増設してゆく方針との事で、更なる事業拡大に期待できよう。

3/14発表の2024年7月期第2四半期決算によれば売上高は24億9027万円(前年同期比27.8％増)、経常利益は9309万円(同2.1％減)で増収減益で着地。当期計画に対する進捗は概ね順調のようだ。リフォーム業者のM＆Aを複数行い、その結果が次回決算内容へ寄与するものと見る。AIのXENOによる同社の総合評価はB+であり、5年後の営業利益予測成長率は61.59％となっている。成長ドライバーの項目には地震対策需要増加、中古住宅需要増などが並び、同社の事業拡大にも良い影響を及ぼしてくるものと読む。

株価は2022年12月以来、上昇トレンドを継続してきた。足元では一目均衡表の雲(抵抗帯)を抜けた事で得た浮揚感が上値を軽くしているものと見るが、4/11高値の2800円が節目として意識され上値を抑える展開も念頭に置いておきたい。もし同高値を順当に突破し、雲上を維持できれば三役好転、次のターゲットと目される年初来高値3000円が視界に入ってこよう。ただし、RSI(相対力指数)は一般的に過熱感が意識される80％以上の数値となっている為、高値警戒感には注意を払っておきたい。

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