そりゃあ、ストップ高連発でしょっ！
との声が聞こえてきそうですが、果たしてホントにそうでしょうか？

政府の「貯蓄から投資」へという「旗振り」、新NISA制度の整備等を追い風に、株式市場における個人投資家の存在感は、従前よりも確実に高まっている事を、日々実感している今日この頃。

ごくごく短期間で株価が急騰する事ばかりが「勝ち」、と認識される傾向が強まっているようにも思いますが、会員様各位が良くご存じのとおり、株価急騰を演じた銘柄は、一旦株価が下向くと、売りが売りを呼ぶ展開へと陥り、急落してしまうケースが少なくありません。

超短期目線で、「株価が上がっているから買う」とのスタンスの投資家が多い為で、「今後も株価が上がるだろう」という根拠は、単純に「足元の株価が上がっているから」という短絡的な発想に基づいているケースが多く、同様に、「株価が下がったから売る」傾向が強くなってしまうワケです。

投資シナリオなど考慮せず、単に株価の値動きのみに着目しているからこそ、急騰と急落に振り回されてしまうのでしょう。
ストップ高を連発する銘柄は、下落時にもストップ安連発となる可能性がある事を、ご認識いただくべきかと存じます。

私が個人的に考える、最もウェルカムな株価上昇は、地味で目立たないのに、ジワジワと株価の上昇が続く「連騰」パターンです。
出来高も目に見えて増加しているわけでは無く、日々の上昇率も僅かなのに、気付いてみたら10連騰！というようなパターンこそが、理想的であるように思います。

この過程では、短期目線の投資家は参入しづらいハズで、連騰の最終局面で、出来高を伴って「派手な」上昇が示現すると、それが短期目線の投資家による「飛び付き買い」を巻き込む事でしょうから、そこで利益確定して「ご馳走さま！」という取り組みこそが、「王道」と考えます。

株価が900円の銘柄が、仮に毎日1％程度しか上昇しなくとも、10連騰すればおよそ10％上昇するわけで、900円台から1000円台へと進む際に出来高を伴って大きめ、派手めな上昇となれば、そこが一旦の利確ポイントとしても「妥当」でありましょう。

「手堅い」ですよね。

もちろん、全てのケースに当てはまるわけではありませんが、ストップ高は、むしろ、飛び付き買いを誘う「罠」かもしれないと、疑ってみるくらいのスタンスが「無難」と考えます。

投資スタンスに「絶対的な正解」という概念は存在しません。
飛び付き買いと、薄利で即利益確定というパターンを繰り返して、確実に利益を積み上げておられる投資家も居るかもしれません。

ただ、株式という「リスク資産投資」であるからこそ、出来る限り係るリスクを軽減する事を目指して、「妥当」で「無難」な投資スタンスに徹する、という姿勢こそが「基本」と申し上げて宜しいでしょう。

ストップ高はむしろ「罠」で、「連騰」こそが理想という、私なりの投資スタンス理論が、会員様各位のお取り組みの参考となれば幸いに存じます。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆大成建設（1801）
◆NECネッツエスアイ（1973）
◆ニデック（6594）
◆三菱重工業（7011）
◆KDDI（9433）
データセンター関連として、サーバー冷却関連に注目との話を一番最初にご紹介したのも、あすなろだったと自負しています。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆ANAP（3189）
　本日も年初来高値を更新。
　上昇ピッチが急すぎるイメージですから、400円以上は利確優先で。
　4月5日のご紹介時からの高値騰落率82.82％。

◆enish（3667）
　本日もご紹介後の高値を更新。
　300円どころからの上放れを試す局面との印象です。
　4月4日のご紹介時からの高値騰落率39.53％。

◆トレードワークス（3997）
　ストップ高後も崩れません。
　来週も1000円どころの値固めが進めば、もう一段の上昇も期待できましょう。
　5月29日のご紹介時からの高値騰落率44.26％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪薫のゴールドメソッド銘柄≫
　好材料発出を受け株価は大幅高。
　一気に75日移動平均線の上抜きに挑みます。

◆≪緊急即日公開銘柄2024[第13弾]≫
第1利確ポイントに到達。
　おめでとうございます♪

◆≪緊急即日公開銘柄2024[第7弾]≫
　高値追いが継続し昨年来の高値を更新。
　第2利確ポイントが射程圏内と見ます。

◆≪緊急即日公開銘柄2024[第3弾]≫
　第3利確ポイントもクリアし、最終目標も射程圏内です。
　来週も楽しみですね。

◆≪木村泰章の一粒万倍銘柄≫
　6月に入っての●連騰が呼び水となって、株価は想定どおり上昇継続中。
　下落局面の半値戻し目前です。


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