日経平均は本日13時半頃に、4万円を回復し、短期目線の投資家の中には、乗り遅れまいと追従買いを入れる向きも少なく無いものと考えます。

しかしながら、国内大手証券各社は概ね、目先（月内いっぱいくらいの想定）は、日経平均をはじめ全体相場は、本日・明日に高値を付けやすく、その後月の半ばに向けて一旦調整に向かう可能性が高いものと、警鐘を鳴らしているようです。

実は昨年も、株主総会の集中日を経て、受取る配当の多いバリュー株が再投資期待で買われ、その再投資がほぼ一巡したと見られる7月3日が、日経平均の7月相場の高値となって、そこから6％超の下落調整を強いられました。

需給面では、7月8日や10日に、ETFの分配金捻出目的の1.2兆円程度の売りが予想されており、テクニカル面でも、7月12日のSQに向け、『予想外の大きな下落に警戒が必要』で、日経平均の37500円、TOPIXの2700ポイント割れの可能性をも、指摘している証券会社もあります。

日経平均の騰落レシオ（25日ベース）のピークアウトを予想する証券会社もあり、昨年は7月5日(水)が騰落レシオのピーク、今年も本日及び明日がピークと予想している模様です。（今のところ直近のピークは6月28日の115.73）

ソニーG株が本日（前引け段階）で10連騰。
金利上昇をも織り込むべく金融セクターが堅調推移でTOPIXは高値を更新中。
つまり、目先の「買われ過ぎ」感が、逆回転して一旦大き目の調整が来る、との市場関係者の見解が多くなり始めたように思います。

ただし、「大幅なリスクオフ」となる可能性は低く、投資家は「一時的な資金の退避先」として、上値が重い印象の大型株群から、「出遅れ感の強い中堅どころ」や「金利の影響も受けにくい中小型成長株群」に、「資金シフト」する形で目先の下落調整を「しのぐ」可能性が高いものと見ます。

これが、あすなろが7月～8月半ば頃まで、中小型成長株群・グロース株群に資金が向かいやすい、と考える背景的な根拠です。

7月12日までの間に決算発表を予定している、中小型成長株群はおよそ400社ある事から、その決算内容が概ね堅調であれば、資金シフトが加速する可能性もありましょう。
月末に向けて日が進めば進むほど、月末の日銀会合における利上げの可能性に関する「ノイズ」も増幅する可能性があり、それもまた中小型性株群への資金シフトを助長するものと見ます。

はい、何もアクションは必要ありません。
あと1カ月半ほど、売りも買いも控えてお待ちいただくだけで、中小型成長株群・グロース株群は、「波状攻撃」的に下値が切り上がり、底上げ的な【逆襲】が続くものと見ます。

やってはいけない事としては、全体相場の一時的な下落調整時に、連れ安を恐れて見切り売りしてしまう事。
後で悔しい思いをなさらぬように、この点は是非ご留意いただきたいと存じます。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆デジタルアーツ（2326）
◆シグマクシス・ホールディングス（6088）
◆都築電気（8157）
◆グローバルセキュリティエキスパート（4417）
◆シーイーシー（9692）
時価総額およそ800億円以下の、セキュリティ関連の中小型成長株群です。
セキュリティ関連の中でも、情報通信系のサイバーセキュリティに対する、認知と需要が拡大するものと見ます。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆ライフドリンクカンパニー（2585）
昨年来高値を更新して7000円どころの上抜きに挑む局面です。
　一旦利確優先としましょう。
　1月11日のご紹介時からの高値騰落率37.80％。

◆日本甜菜製糖（2108）
　昨年来高値を更新。
こちらも一旦利確優先としましょう。
　5月2日のご紹介時からの高値騰落率29.76％。

◆note（5243）
　昨年来高値を更新。
こちらは新局面入りと見ますので、まだまだ上値が狙えそうな印象です。
　1月19日のご紹介時からの高値騰落率27.24％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪億男Wのビッグマネー銘柄≫
第1利確ポイントをクリア。
　おめでとうございます♪

◆≪あすなろニューダイヤモンド銘柄≫
　本日も銘柄公開後の高値を更新。
　第1利確ポイントを狙えそう。

◆≪緊急即日公開銘柄2024[第11弾]≫
　銘柄公開後の高値を更新。
　第2利確ポイントをクリアし上伸。
　第3利確ポイントも狙えるか。

◆≪木村泰章のプラチナメソッド銘柄【逆襲】≫
遂に出来高が増え始めました。
　決算発表前に一旦利確を優先し、タネ玉を残して、決算通過後に買い直し、というスタンスでまいりましょう。

◆≪チャンピオンキング・テンバガー銘柄≫
　本日も銘柄公開後の高値を更新。
　出来高推移も高水準を維持。
　目指せ第2利確ポイント！


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