株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2024-07-23 15:50:00

アナリスト木村の銘柄研究部

「投資効率のお話」

会員様から、「投資効率が悪い」というご相談を承る事があります。
「株価は下落しているが、損切るつもりは無く、仕方無く継続保有しているけど、投資期間が長引いて投資効率が悪い」というわけでしょうから、なるほど、株価の下落局面という事実に着目すれば、お気持ちは重々お察し申し上げます。

しかしながら、このお悩みを「因数分解」してみると、う~む、正直なところ、それって「思い違い・勘違い」ゆえの、ストレスに過ぎないのでは? と思う事も少なくありません。

★株価はいかほど、どれくらいの期間下落していますか?★

株価の下落率は5%ですか?
10%以上ですか?
2割以上ですか?
下落期間は1週間ですか?
1か月以上ですか?
半年ですか?

買ってから3か月以内で、下落率が10%以下なら、それはまだまだ「値ブレ」の範疇とも言えましょう。
株価は上昇していなくとも、株価が「明確な方向性を伴った」下落基調にあるとも言い切れません。

「値ブレ」の範疇であれば、そもそも、まだ投資成果を判断するにも早計で、投資効率を論じる局面でも無いでしょう。

上場企業は3か月に1回は決算発表を行うわけですから、少なくとも1回か2回の決算発表を経る事を、つまり、最短でも3か月~6か月は継続保有しないと、「投資」行動にさえ該当しないようにも思います。
「投資」に該当しないのであれば、それは単に「投機」的である事が否定できません。

★何と比べて投資効率が悪いと思っていらっしゃいますか?★

お持ちの個別銘柄が、例えばグロース市場に属しているのならば、仮に日経平均が上昇を続けていても、日経平均との相関性は低くてアタリマエです。

「率」を論じるのは、他の投資対象との「比較」を行う為ですから、逆説的に、「比較」を行わずに「率」を論じても意味がありません。
「アレはストップ高しているのに、自分の保有株は今日も小幅安だ」というのは、比較対象の選別基準自体が合理的では無く、比較した事にはなりません。

★企業価値は短期間のうちに劇的に変化する可能性は低い★

この、ごく一般的な大前提を、会員様各位はキチンとご認識なさられているでしょうか?
昨日まで3期連続赤字だった会社が、明日から、1か月後から、大幅増益&大幅増配の企業に生まれ変わる可能性は非常に低い事は、容易にご理解いただけるはずです。

企業努力により、まずは赤字が縮小に向かい、次いで黒字に浮上し、さらに業績回復基調が継続し、ついには利益拡大局面へと進む、という道のりが、1カ月や3か月で実現する可能性は非常に低いワケです。

何よりも企業業績こそを反映しやすい株価も、当然ながら、短期間で投資シナリオが実現する可能性は低いワケで、だからこそ、少なくとも3か月~6か月という投資期間が求められるワケでありましょう。

★100株1銘柄投資に投資効率という概念は無用★

パチンコ屋さんに行って、1000円ずつ、10台「試し打ち」して、大当たりを「引ける確率」と、1台に1万円投資して大当たりを「待つ確率」、どちらが投資行動として「妥当」であるかを考えてみてください。
少なくとも、「効率」という面では、1台1万円投資の方が「妥当」でありましょう。

相場環境が良く、全面高の展開となれば、100株 X 10銘柄投資もワーク(=成果が出る)する可能性はありましょうが、
「リスク」(主に株価下落リスク)という面では、単純計算で1銘柄投資よりもリスクは10倍となります。

だからと言って、100株1銘柄投資は、パチンコ屋さんで1000円だけ1台を打つ事に相通じるわけで、単なる「ほぼ無駄使い」と申し上げざるを得ません。
当然ながら、100株1銘柄投資で投資効率を論じても「寝言」に過ぎないように思います。

いかがでしょう?
比較的大きな投資資産を「運用」するのであれば、当然ながら投資効率に関する考察は必須でありましょうが、資産「形成」ステージの個人投資家様が、小額投資で投資効率に留意する「必然性」は乏しい、と申し上げて宜しいように思う次第です。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆東京エレクトロンデバイス(2760)
◆日本発条(5991)
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 単発スポット銘柄の見解
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