12月日銀短観はやや下振れを予想
大企業製造業DIの予想に関しては、最も弱気な見通しが、9月プラス13⇒12月プラス10⇒3月プラス9。
今のところ、中心値と見られるのは、9月プラス13⇒12月プラス12⇒3月プラス11との印象です。
足元では認証不正問題や台風などの生産抑制要因が解消に向かった事から、自動車生産の回復等が支えになったものの、中国・欧州経済の低迷などが逆風になったと考えられ、先行きに関しては、トランプ米次期政権による関税引き上げや米中貿易摩擦激化への警戒感から、景況感も総じて悪化するものと予想されます。
「法人企業統計」の2024年7-9月期の製造業の経常利益は前年比マイナス15.1%と悪化し、特に、輸送機械、一般機械、鉄鋼の収益が下振れし、欧米向け輸出も伸び悩んでいます。
「中国経済の減速により電子部品関係は引き続き低迷している(電気機械器具製造業)」とのコメントが示されました。
中国や欧州といった海外経済の減速は、製造業の景況判断を慎重にさせる要因となるものと考えます。
一方で、大企業・非製造業については、足元が横這いか僅かに悪化、先行きはやや改善との見通しが大勢を占めています。
インバウンド消費を含む宿泊・飲食などのサービス消費の回復需要や、デジタル化の進展を受けた情報通信サービスの業況改善などを背景に、DIは高水準が維持される見込みです。
ただし、個人消費は、引き続き物価上昇の影響で増加ペースが抑え込まれ、家計の節約志向が引き続き強く、さらには、人手不足が深刻化している事が、景況感の下押し要因として作用してしまう可能性があります。
実質賃金が上昇する事が期待され、先行きは個人消費の持ち直しが続くと見られる事から、消費関連業種の業況が改善し、非製造業の先行きDIも改善するものと想定されます。
12月の日銀短観で、大企業製造業DIがプラス11以下に悪化するような事があれば、日銀が利上げの判断を慎重化させる可能性があり、12月の日銀金融政策決定会合での利上げではなく、来年1月以降の利上げへと傾く可能性がありましょう。
とは言え、日銀が12月に利上げに動いても、FRBが12月に利下げに動いても、一時的に円高方向へとブレる可能性はあるものの、ドル高ゆえの円安基調に大きな変化は生じないものと見ます。
つまり、円高⇒株安という動きにはつながらないでしょう。
仮に、日銀短観、日銀金融政策決定会合を受けて、株式市場が一時的に軟化・下落するのであれば、年末ラリーに向けて恰好の買い仕込みタイミングとなりましょう。
併せて、本日公開させていただいた全体フォローもご参照ください。
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執筆:木村泰章
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