【最終話】個人投資家様のために
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【転職後いきなりブレイク】
2005年12月8日に発生した、「新規上場ジェイコム誤発注事件」を知っていますか?
投資経験の長い方なら記憶にあると思う。
この事件は、ジェイコム(発行済み株式数14,500株)の上場日に、某証券の担当者が「61万円で1株売り」とすべき注文を誤って「1円61万株売り」と入力した事件である。
当時WはIPOを担当していたこともあり、上場日の気配や値動きに注意をはらっていた。
その矢先に、見慣れない桁が画面に表示されたので、誤発注とすぐに気づいた。
誤発注により売られた銘柄は、買戻しによりすぐに値を戻すのが当たり前であり、それに気づいて買った投資家が利益を得ることは何も悪いことではなかった。
今でもそうである。
しかし、ジェイコムの時は、誰が見ても誤発注なのに注文が取り消されない。
Wは、すぐに行動に移して絶対儲かることを上司に伝え、上司も秒で承諾し買い向かったのである。
さすがメリル、決断と行動が早い!もしこれが銀行系だとしたら、買い向かうことはできなかった可能性がある。
この一件で、Wはメリルでプチ有名人となったのだ。
※ジェイコム事件の真相は、ネットで検索するべし
【大きな仕事】
ある日、「誰かこれやって」という声が社内で響いた。
しかし、みんな尻込みをしているようであった。
注文内容を見ると、1銘柄で100億円の売り注文が表示されている。
しかも、VWAPギャランティーである。
簡単に説明すると、その個別銘柄の市場で取引された平均価格でお客様に返すこと。
※VWAPギャランティーについて詳しく知りたい方はWまで問い合わせるべし
100億円の注文は売りだったので、市場平均より高く売れれば利益が出て、逆に市場平均より安く売った場合は損失となる。
Wは強かった!やります!と即答。
1銘柄で100億の注文!
(Wが『100億の男』と今呼ばれる所以である)
これをチャンスと思ったのは、たぶんWだけであろう。
約定結果は、マイナス50万円であった。
手数料を考えれば上出来である。
※Wの勝手な解釈
外国年金からの注文・為替取引・MSCIリバランス等、様々な取引を日々こなし心臓に毛が生え始めたころ。
ヤツがやってきた。
【別れの涙】
メリルに入って心臓に毛が生えたころ。
アルゴリズムの大波が突然やってきた。
※アルゴリズムとは、コンピューターがマーケットの動向を判断して、自動的に株式売買注文のタイミングや数量を決めて注文を繰り返す取引
人の仕事をコンピューターが奪う前兆。
ある日、隣の席にIT部門の社員がやってきた。
彼は言った「仕事が楽になるよ」
W「いいねー」
「貴方(W)の執行方法とテクニックを教えて欲しい」
自分の持っているテクニックや知識を惜しみなくITヤローに教えてやった。
その時は気づいていなかった。
人間の仕事がコンピューターに奪われることに。
ITヤローとセッションを重ね、アルゴリズムが軌道に乗ったタイミングで、恐れていた、朝一番の電話が鳴った。
朝一番の内線は、リストラの告知だ。
外資系は毎年リストラが行われる。
チームのヘッドがリストラされればチームごと総入れ替えすることもある。
毎年リストラの時期になると、ピリピリムードとなり、いらない情報が交錯する。
あの部署は3人で、あの部署は2人らしいよなどである。
聞きたくなくても耳に入ってくる。
多少なりとも覚悟をしていたが、実際にリストラされると、はじめて味わう感情が湧き出て来て、涙が大量に出たことを今でも鮮明に覚えている。
共に切磋琢磨したチームのメンバーが涙を流してハグを求めて来た時、これまでの成り上がり証券人生が走馬灯のように駆け巡った。
4畳半で猫との共同生活からタワーマンションに成り上がり。
目標は達成できたが、感情のないコンピューターに仕事を奪われる悲しみは今でも忘れない。
【億男Wは前進あるのみ】
成り上がり人生にピリオドを打ったWは、その後、様々な事にチャレンジした。
ヘッジファンドの立ち上げ。
証券ディーラー、一任勘定の運用等を経験した。
最後に在籍した証券会社で、あの時と同じ感情が蘇った。
そう感情のないコンピューターに証券会社自体が奪われる可能性だ。
将来的に中小証券は地銀と同じで、合併してシナジーを生み出す他に生き残る手段はないと思われる。
実際、地方では地銀同士が合併してグループ会社を作ったりの合従連合が進んでいることはご存じの通りであろう。
しかも最近では、ネット金融サービス大手SBIホールディングスが地域金融機関との提携も進めている。
個別銘柄の手数料ビジネスは、ネット証券と比較すれば一目瞭然だ。
スマートフォンで売買が出来る時代である。
今後、証券業界は大手証券の一部とネット証券だけになる可能性もある。
先が見えている業界にしがみつくわけにはいかない。
相場と同じで下がる銘柄を買う投資家はいない。
何か他にできることはないかと模索していた時、今現在あすなろでデスクを並べる木村氏の顔が頭をよぎった。
木村氏とWは、20年以上の付き合いになるが、二人とも個人投資家様との接点がほとんどなく、国内外の機関投資家だけを相手にしてきた。
この経験を個人投資家様に活かせれば面白そうだ。
次は、個人投資家様の利益の追求だ!
ヨシ!転職しよう!まずは先だって「あすなろ投資顧問」に参画していた木村氏に電話を掛けることにした。
~木村氏とのやり取りは以下~
W:「証券会社を辞めようと思います」
W:「宜しくお願いします」
木村:「おいおいちょっと待て」
木村:「俺にそんな権限はない」
W:「では、社長を紹介して下さい」
木村:「わかった。本気だな」
W:「もちろんです」
その後、あすなろ代表の大石社長と面接を行い、あすなろ投資顧問への参画が決まった。
大石社長の第一印象は、この俺よりイケメンで、熱い漢である。
そんな大石社長率いるあすなろ投資顧問は、個人投資家様の利益を常に追求するプロ集団である。
その集団の一員になれたことに誇りを感じている。
これからも個人投資家様の利益を追求し、優良な情報をお届けするため精進していく。
追記:現在募集している「億男Wの大御利益銘柄-2025-」は、今までのWの経験から導き出された大成長期待株である。
そして誰も見つけられないような穴株候補。
またしても先回り狙いに成功しそうだ。
執筆:億男W
おかげさまでWの「億男Wの大御利益銘柄-2025-」に沢山のご参加表明を頂いている。
まだご検討中の方はお急ぎを。
沢山のご参加に感謝感激。
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