簡単です。
難しく考える必要無しです。

まずは、ポジション調整を行う「目的」こそを、真っ先に考えてください。
つまり、「ポジション調整が必要か否か」です。

大発会の日経平均は587.49円安。（終値ベース・以下同様）
その翌日7日には776.25円高となったものの、8日から5取引日連続安となり、昨日は128.02高でしたが、本日も一時38055.68円まで下落するなど、冴えない展開が続いています。

日足チャートでは昨日まで5日連続して「陰線」となり、本日は200日移動平均線を下回ってしまいました。
騰落レシオ（終値ベース・25日）は14日に82.31と、昨年11月1日の82.35を下回り、昨年9月以降の「最安値」水準を記録しました。

つまり、「全体相場の方向性」は、少なくとも「上向きとは言えない」事になります。

となると、「更なる評価損益の悪化を回避する」、もしくは、「更なる全体相場の下落を回避する」という「目的」の為に、少しでも保有ポジションを軽くしておこうかなぁ、と考え始める投資家が増える事になりましょう。

ここでご留意いただきたいのは、「目的」はあくまで、「更なる下落を回避する為の備え」という点で、「利益拡大を見込んでの調整」が目的ではないという点です。
「目的」に順序を付けるとすれば、こうなります。
1.損失回避
2.次なる投資機会への準備
3.利益拡大

さて、あすなろが毎朝配信している【ズームイン！！あすなろ！】では、
本日のスタンスを下記のとおりご提言しています。
・押し目を狙う姿勢
・大幅に続落が続いている銘柄の買いは控える
・含み益状態の銘柄は引き続き利益確定を優先
https://1376partners.com/user/content_page/24274

「利益確定優先」というスタンスは、あくまでも、「全体相場の方向性が上向きでは無い」際の、「全体相場との兼ね合いを意識した」、基本的な「ポートフォリオ調整戦略」の一環です。
つまり、全体相場の地合いやセンチメントと、ポートフォリオ内の個別銘柄群の株価位置を相対比較して、「可能であれば」、やや「個別銘柄群のポジションを縮小しましょう」という事になります。

例を挙げるとすれば、上述のように、日経平均は200日移動平均線を下回ってしまったので、ポートフォリオ内に、200日移動平均線を上回っており、かつ、評価益が出ている個別銘柄こそが、利益確定の対象としては順当という事になります。

これは、「総論的」なポートフォリオ調整なので、個別銘柄のポジションを、なんでもかんでも見切り売りするような「リスクオフ」とは全くの「別モノ」です。
従いまして、無理して実現損を出すまでの必要性・緊急性はありません。
言い換えると、「見切り売りを急ぐほどのリスクオフは必要無し」という事になります。

更には、「利益確定優先」の「目的のひとつ」は、「実現益の確保」よりも、「評価損額の小さなポジションを併せ切りして」、「投資枠の余裕を確保する事」にあります。
つまり、上に挙げた「目的の順序付け」のうち、1の損失回避だけでなく、2の次なる投資機会への準備をも想定しておこう、という事ですね。

本日、貴方様が「軽めにポジションを縮小しとこうかなぁ」とお考えになったのであれば・・・
A.まず、ポートフォリオ内で、利の乗っている個別銘柄を探す。
B.利の乗っているポジション（個別銘柄）が無ければ、実現損を伴ってまで無理やりポジション調整する必要無し。

これだけです。
あすなろは、「見切り売りを急ぐほどのリスクオフは必要無し」と考えているからです。

「投資枠の余裕を確保する事」ができたら、もう少し欲張って（笑）、「押し目を狙う」事にもチャレンジしましょう。
目的の順序付けの3の利益拡大に向けての準備ですね。

どんな銘柄の押し目を狙うか、という点については諸説ありますが、一方で「禁じ手」については、「続落が続いている銘柄の突っ込み買いは控える」という一点で、市場関係者の見解は一致しています。
逆説的には、「押し目を狙う」対象銘柄としては、「株価の底入れが確認済」で「株価が反転し始めたと目される」銘柄、という事になりましょう。

いかがでしょうか？
「ポジション調整の是非」を考え、
「調整の目的に順序を付け」るだけで、会員様各位のスタンスもクリアになってくるものと存じます。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆日本精工（6471）
◆NTN（6472）
◆ミネベアミツミ（6479）
概ね株価の底入れは確認できたように思いますので、次は反転に向かうかどうかを注視しています。
日本精工の配当利回りは5％台です。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆トレファク（3093）
　10月の下落時の窓埋め完了！
　25日移動平均線は75日移動平均線を上回り、株価は200日移動平均線を上回りました。
　昨年10月16日のご紹介時からの高値騰落率17.36％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪緊急即日公開「トランプ大統領お祝い銘柄」≫
　銘柄公開後の高値を更新。
　来週には第1利確ポイント到達か？

◆≪アスナの即日公開銘柄【決戦】≫
　逆行高で大幅高！
　75日移動平均線を一気に上抜いて来ました。


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