イケイケ相場で買うのは本当にその銘柄で宜しいですか?
フジ・メディア・HD(4676)を取り上げたいと思います。
市場はいよいよトランプ氏の米国大統領就任と言うビッグイベントを通過しました。
そんな中、同社の株価が注目を集めています。
特に、とある人気タレントにまつわる報道を受けて、株価は大きく変動しました。
この株価上昇は、米国の投資ファンドであるダルトン・インベストメンツなどが、同社に対してガバナンスの改善を求めたことが背景にあると考えられます。
これらの外圧を受け、同社がガバナンス体制を強化するという期待感が高まり、株価が上昇したのではないでしょうか?。
しかし、この株価上昇は、一過性のものである可能性があります。
確かに、ガバナンスの改善は企業の健全な発展にとって不可欠な要素です。しかし、フジ・メディアHDが抱える問題は、ガバナンスの不透明さだけではありません。
今回の騒動を受けて、同社は記者会見を開きましたが、その内容には多くの疑問が残りました。
一部の報道機関のみを対象とした閉鎖的な会見であり、質問に対する回答も「回答を控える」を連呼しており十分とは言えない印象です。
事の重大さ、世間からどう見られているのかの意識の欠如を指摘する声も出てくるほどでした。
このような対応は、視聴者やマスコミの信頼を大きく損なうものであり、中長期的に見れば、同社の企業価値を低下させる可能性があります。
さらに、今回の騒動を受けて、多くのスポンサー企業が同社へのCM出稿を停止しています。
もし、これらの企業がCMを完全に撤退した場合、同社の収益は大幅に減少する可能性があり、最悪の場合、経営危機に陥る可能性も否定できません。
このように、フジ・メディアHDは、ガバナンスの改善だけでなく、企業イメージの回復、スポンサーとの関係修復など、多くの課題を抱えています。
これらの課題を解決するためには、件の記者会見などを見るに相当の時間がかかることが予想されます。
現時点では、フジ・メディアHDの株は、ガバナンス改善への期待感から活発に取引されています。
しかし、同社の将来を楽観視することはできません。投資を行う際には、これらのリスクを十分に考慮し、慎重な判断を行う必要があるでしょう
イケイケ状態になってゆくと考えられるこの相場において、貴重な資金を投ずる先はしっかりと見極めたいものですね。
※上記は売りを推奨したり、投資の安全を100%補償しているものではありません。投資のご判断はご自身の意思で行ってください。
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■本日の取り組み注意銘柄
フジ・メディア・HD(4676)
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