本日の取り組み注意銘柄は「怪しいぞ！高圧ガス（4097）」と題しまして、創業祭号外をお届けいたします。

今回は創業祭を開催中につき、特別にあすなろの「相場の大権現」こと木村泰章執筆の特別篇となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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何が怪しいって、米大手運用会社ブランデスが行った、高圧ガス（4097）に対する大量保有報告のタイミング。
3月5日に、発行株式数の5％超に及ぶ281万株超の保有を届出ました。
「報告義務発生日」は2月28日ですから、高圧ガスが「売出し」を発表した2月21日以降です。
果たして、市場で買い付けを行ったのか否かは不明ですが、売出しが発表される前の市場内の日々の出来高は、1万～5万株程度だったので、市場内で丹念に拾っていたとは推計し難いように思います。

高圧ガスの「売出し」の規模は、478万3千株で、うち230万株が大株主デンカの保有分です。
「資本政策の一環として政策保有株式の見直しに関しても検討を進めた」、デンカの売却意向を汲んで、売出しが決定されたものと考えられます。

売出し価格は、3月4日から6日の間のいずれかの日の終値を参照するとされていましたが、上述のように、ブランデス側の報告義務発生日は2月28日ですし、ブランデスが取得した281万株超の売り主体が、仮に1社であれば、当然ながら売り方も「大量保有変更報告」が必要となります。
しかしながら、売り方の届出は3月6日の午前中までに行われていません。
仮に、売出しが発表されて以降に、かつ、売出し価格が決定する前に、「相対取引」で、売り方による「譲渡」、買い方による「取得」が行われたのであれば、かなり「グレー」な取引とのイメージを払拭できません。

まぁ、ここまでであれば、「グレー」な印象とはいえ、私の指摘も「犬の遠吠え」ならぬ「野次馬の遠吠え」なんてレベルかもしれません。
しかしながら、高圧ガスはなんと、3月4日の夕刻18時過ぎに、「連結子会社の財務情報に関連して確認すべき事項が発生した」事を理由に、当該売出しの中止を発表したので、話が更にややこしくなったのです。

「それって単に、デンカがフライングでブランデスに売っちゃったから中止したんじゃないの？」

もしくは

「ブランデスが売出し中止の可能性を事前に知ってたんじゃないの？」

あくまでも個人的な仮説の域を出ませんが【適切じゃない】取引の影がチラつく気がします。

売出し中止を受けて翌5日の株価は急伸。
ブランデスは「ぬれ手で粟」とのイメージばかりが先行してしまいますよね～。
ブランデスが単純に、高圧ガス株を買いたかったのであれば、売出しに申し込めば良かったワケですから、それを敢えて売出し前に取得していた点が怪しいし、高圧ガス側が売出しを中止したタイミングも怪しい、などと訝しく思われても仕方ない。そう感じるわけです。

思惑や思い込みで、売り買いを行う事はキケンと見ます。
「触らぬ神に祟りなし」ですから、取り組み注意銘柄としてご紹介致します。

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株式投資は、自己責任で行うものです。投資をする前に、必ずご自身でしっかりと情報収集を行い、ご自身の判断で投資を行ってください。

※上記の業種、企業の株の売買等を推奨しているわけではありません。

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■本日の取り組み注意銘柄

高圧ガス（4097

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