日本国内の投資家に限らず、海外からも広く投資マネーを呼び込む為に、日夜ご尽力なさっている日本取引所グループ。

会員様各位におかれましても、ご記憶に新しいと思われるのは、昨年11月5日からの取引時間の延長。
これも、「進化」ですよね。

他にも、上場企業に資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を求めて、PBR1倍割れで割安感がある日本企業に対し、経営改善のプレッシャーをかけ始めたり、プライム市場に属する企業には英文での情報開示を奨励したり、様々な施策を行っていただいている事は嬉しい限りです。

ならば、ここは？と個人的に腑に落ちないのが、東証の業種別の「線引き」です。

皆様ご存知のとおり、東証が設定・開示している株価指数の中には、「業種別東証株価指数33業種」というものがあります。
つまり、これが、上場企業を「業種」別に線引きする際の「指標」となります。
プライム、スタンダード、グロースと市場区分が刷新され進化しているのに、この業種の線引きは、なんだか時代にそぐわぬ「古臭さ」を感じている次第です。（個人の意見です）

例えば、本日の株式市場で、「悪役」となってしまったのは、業種別指数のうち「その他製品」という業種。
下落率は前日比で一時7％を超える大幅安となりました。
この「その他製品」を構成しているのは40社。
うち、任天堂（7974）の下落率は一時10％にも及びました。

さて、任天堂に関する会員様各位の業種イメージはいかがでしょう？
「その他製品」ですか？
いえいえ、「ゲーム関連」もしくは「エンタメ関連」ですよね～。

しかしながら、東証の業種の線引き、カテゴライズに、「ゲーム」も無ければ「エンタメ」も存在しません。

では、コナミやスクウェア・エニックスは、業種別上はどこに分類されているのでしょうか？
この2社は「情報・通信業」に分類されています。
まぁ、わからなくは無いんですが、正直なところピンと来ませんよね。（個人の意見です）
「情報・通信」と言えば、例えば5G関連とか、DX/クラウドとか、もっと、IoT/DX関連寄りというのが、一般的なイメージじゃなかろうか、と思う次第です。

本日の日経平均800円安を「因数分解」すると、日経平均という「指数」へのマイナス寄与度は、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、ソフトバンクGに続き、4位にコナミが顔を出します。（14時半時点）

一方で、日経平均にプラス寄与度では、1位がレーザーテックです。
つまり、レーザーテックや東京エレクトロンなど、半導体関連と目される企業が属する、業種別上の「電気機器」が下落を主導しているワケではありません。
実際に、業種別指数の「電気機器」の下落率は前日比2.5％前後です。（14時半時点）

この「電気機器」セクターには、ソニーも含まれます。
ソニーの下落率は14時半時点で4％超。
となると、本日の全体相場の大幅安の「悪役」は、どうやら任天堂を筆頭とした、「ゲーム関連」への売り「らしい」との見方こそが的を得ているように思います。

投資家が、全体感を見誤らないようにする為にも、東証には、業種別の定義の見直しをお願いしたいと存じます。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆コーエーテクモHD（3635）
◆ネクソン（3659）
◆カプコン（9697）
任天堂といえば、PIFが昨年10月以降に保有比率を落とした事が観測されています。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆スクエニHD（9684）
　昨日は昨年来の高値を更新しましたが、ここは一旦利益確定を優先しましょう。
　昨年10月9日のご紹介時からの高値騰落率24.13％。

◆京都きもの友禅HD（7615）
100円が、200日移動平均線が目前に！
　全体相場が不安定だと、こうした低位の内需関連は物色されやすい印象です。
　3月4日のご紹介時からの高値騰落率7.87％。

◆パーソルHD（2181）
　全体相場が軟調推移の中、一時200日移動平均線を上抜く場面が見られました。
　1月28日のご紹介時からの高値騰落率5.58％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪創業祭2025】社長大石の高級ラグジュアリープラン銘柄≫　
　一時銘柄公開後の高値を更新！
　想定どおり値持ち感抜群！

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　こちらも一時銘柄公開後の高値を更新！　ネタは昨日の当コラムでご紹介済です。

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