その銘柄の最重要リスクに気付いていますか……?
本格的な寒さを迎え、今年も残すところあとわずかとなりました。来年のことを言えば鬼が笑うと申しますが、株式市場において、投資家が今後、ひいては来年以降も銘柄選びで特に気を付けたい重要なポイントがあると推測されます。
それは、「企業がネットセキュリティ(サイバーセキュリティ)を高め、投資家もその対策レベルを投資判断の重要な要素として気にしないといけない時代」になったという点です。
この背景には、国際的な緊張の高まり、すなわち地政学リスクの増加が深く関わっています。
近年、企業へのランサムウェア(身代金要求型ウイルス)攻撃をはじめとするサイバー攻撃が世界的に増加しており、その主導的な役割を、ロシアや中国、北朝鮮といった拡大主義的で独裁国家的な傾向を持つ国々の関連組織が担っている可能性が指摘されています。
日本はこれらの国々と地理的に非常に国境が近いという地政学的な位置にあり、相対する民主主義の欧米と価値観を共有しているため、国内企業は常に高度なサイバー攻撃の脅威に晒されている状況だと認識すべきでしょう。
このリスクは、企業の事業継続性や財務状況に直接的な影響を及ぼします。例えば、オフィス用品通販大手であるアスクル(2678)は、過去にランサムウェアによる被害で大きな損失を被ったことが公表されています。
被害を受けた企業は、システムの復旧やデータの回復、そして信頼の回復に未だに多くの時間とコストを要していると推測され、これは株主価値を毀損する重大な要因となり得ます。
アスクルの事例は、サプライチェーンを持つ企業にとって、サイバーセキュリティ対策が単なるIT部門の問題ではなく、経営戦略上の最重要リスクであることを示唆しています。
仮に技術面で優位性を持つ企業であっても、強固なサイバー防御体制がなければ、一瞬にして事業停止に追い込まれ、業績が大きく悪化する可能性があるのです。
まとめ
投資家は、地政学リスクの増加を鑑みれば、単に売上や利益といったファンダメンタルズだけでなく、企業のネットセキュリティ対策への投資額や体制、そして不足の事態発生時の対応能力といった、非財務情報も詳細に精査し、将来のリスクから自身を守るための堅牢な盾を持っている銘柄を選ぶべきだと考えるでしょう。
免責事項
※上記は売りを推奨したり、投資の安全を100%保証しているものではありません。投資のご判断はご自身の意思で行ってください。
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■本日の取り組み注意銘柄
アスクル(2678)、およびサイバーセキュリティ対策が万全でない銘柄
投資にはもちろんリスクが付きまとうものですが、できる限りリスクを排除したと願うのは当然の心理でしょう。
ではどうすれば良いか?それはシンプルに「専門家が精査分析した銘柄を選ぶ」と言う事です。
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