近い将来を予想する
欧米株が軟調な展開で返ってきた割に日本株には底堅さがみられる本日の相場でした。
日経平均、マザーズ、JASDAQともにプラスになる場面も見られ、とくに中小型株には自律反発以上の勢いが感じられました。
短期的な盛り上がりであったとしても、前場の動きは来週に期待ができる内容であったと思います。
まだまだ強気に転じたとは言えない状況の中で、積極的な買いが入った背景には地政学リスクをある程度織り込んだとみている可能性があります。
そんな中で気になったニュースが一つ。
電気自動車開発で先行する米テスラモーターズに強力なライバル出現のニュースです。
テスラと同じくカリフォルニアに拠点を置く「ルーシッドモーターズ」の存在です。
どうやら高級EVベンチャーで最高出力1,000馬力の新型電気自動車「エア」を開発した同社を立ち上げたのはなんと元テスラモーターズの副社長です。
しかも同社にはテスラモーターズからの移籍組が多く、マツダ(7261)やその他大手自動車メーカーからも優秀な人材が集まっているそうです。
また、自動運転技術を実現する上で不可欠な技術開発をこれまた同領域で先行するイスラエルのモービルアイと提携しており、この会社は独BMWや米GM、独VW、日産(7201)などとも技術提携しています。
また、電気自動車に欠かせないリチウムイオンバッテリーの分野ではパナソニック(6752)とともに世界3強と言われる韓サムスン、LGの2社と提携して、テスラ・パナソニック連合に対抗しています。
今週開幕したニューヨークモーターショー2017でもひと際注目を集めたみたいなので、同社に出資する三井物産(8031)にも恩恵がもたらされるかもしれませんね。
話は変わりますが、国内でも昨日自動車関連のニュースが飛び出しました。
ご覧になられた方も多いかもしれませんが、無人の自動運転車が公道の実験解禁が発表されました。
警察庁は5月中に正式な基準を設け、夏にも開始される見込みとなっています。
政府は東京五輪までに、無人の自動運転による移動サービス実現を目標に掲げておりますし、開発者側も技術開発を進めている状況ですので再び市場の注目を集める可能性も高そうですね。
2030年には20兆円規模の巨大市場になることが試算されていますので、アイサンテクノロジー(4667)やベリサーブ(3724)、パイオニア(6773)などの直近売られたところは面白いかもしれません。
【 相 場 の 格 言 】
『真の投資家は将来を予知し、それが起こる前に行動する』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
無料新着記事
-
[3銘柄アリ]なぜこれから年末ラリーが期待できるのか?
株ドクターマサトの投資家診療所
(2024/11/25 11:15)
-
この銘柄の短期利益の狙い方伝授
女株将軍アスナの「我に続け」
(2024/11/25 10:45)
-
日経平均が下がらない理由を教えます
あすなろ動画【ASUNARO CLUB】
(2024/11/25 09:10)
-
好決算で勢い良くリバウンドした銘柄
本日の厳選株
(2024/11/25 07:00)
-
仮想通貨バブルと株と決算
社長の二言目
(2024/11/24 15:00)