相場の勘は実践でのみ磨かれる
米国市場もリスク織り込みで200ドル安した翌日の割にしっかりと買いが入ってきました。
メジャーSQ週の水曜・木曜は荒れやすいと言われますが、日経平均も下げ幅を縮めた他、TOPIX、新興株市場も日銀と個人投資家の押し目買いが効いたのかプラスに転じたことはポジティブですね。
できればマザーズ指数も昨日下げ分の半値ほどでも戻してくると違うのですが、下げ過ぎた分の修正といった具合でしょうか。
おそらく短期資金がメインと考えられますので、後場の勢いだけを見て楽観はできませんがひとまず自律反発の動きと見てよいかと思います。
個別株はもう一声欲しいところまでの反発でしたので、明日あたりは戻りを試してくる動きが楽しみだと思います。
と余裕ぶってはみるものの、個人投資家の追証売りが雪崩のように起こる前でしたので、ここで踏みとどまったことには大きな意味があります。
朝方は新安値を更新した銘柄も多いかと思いますが、チャート上でも陽線になっている銘柄は投資家が入れ替わって徐々に需給が改善してくる可能性があります。
いきなり朝から買い向かっていくのは勇気が必要ですし、一歩間違えれば無謀とも言えます。
ただし、相場の勘みたいなものは実践した人にだけ培われるものですので、様子見だとしても常に売買しているイメージ、買いの理由・売りの理由を探しておく必要があります。
キャピタルアセットプランニング(3965)なんかは突っ込み買いのような形になっていますよね。
もう少し伸びれば逆襲の陽線でした。
藤田観光(9722)や高田機工(5923)など本日の戻りが鈍いものの中にも遅れて水準を戻すようなものが転がっているはずです。
さて、昨日のコラムに続いての話題ですが、米国市場では債券市場の金利動向が焦点となっており、10年債利回りが2.06%と8月の安値レートを下抜けてしまいました。
仮に2.00%を割り込んでくるようであれば昨年11月の米大統領選以来の水準となりますが、メガバンク株などは高値から半値落とした水準にとどまっています。
日米ともに金利がこれほどまでに低下している環境では銀行や保険会社などの収益は債券トレーディングに依存しがちになりますし、運用環境として良いとは言えません。
前回の決算でゴールドマンサックスとモルガンスタンレーの債券トレーディング収益が逆転したというのがホットトピックとなりましたが、債券市場でマネーゲームが繰り広げられていることを考えると、その舞台がいつ株式市場に移ってきてもおかしくありません。
米国の株式市場はすでにバリュエーションいっぱいのところまで買われているので、熾烈な利益競争を経ながら資金が出遅れ日本株に向かってくる日がくるかもしれませんね。
【 相 場 の 格 言 】
『強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観とともに成熟し幸福のうちに消えて行く』
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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