国際条約の発効で沸き上がるテーマ株
東レ子会社の繊維商社の老舗で化学品事業の強化、中国ビジネス拡大に注力。市況回復の追い風が吹く化学品事業を加え事業拡大。
1.円高の影響により貿易取扱高は減少も利益面は前期比で大きく改善。化学・機械のセグメントで大きな伸長がみられ、7月に発表された1Q経常利益は20%を超える大幅増益で通過。
2.9月8日に発効した「バラスト水管理条約」によって、新たな市場の誕生を期待する声も多い。バラスト水管理条約とは、生態系の破壊を抑制するためにバラスト水の排出禁止や船舶ごとの管理計画の作成・実施、バラスト水記録簿の常備、旗国(船籍国)における船舶の定期的検査や国際証書の発給、寄港国における国際証書・記録簿確認、バラスト水分析、違反船舶は抑留などが可能といったことが定められている。
3.水処理に関してはパナソニック(6752)も関連会社パナソニック環境エンジニアリングが参入し、海水の塩分を電気分解して作り出した成分で微生物などを処理する方式を採用と発表。同社はこれにかかる水処理装置の販売契約を結んでおり、恩恵を受ける企業の一つ。10月下旬に控える決算に向かってはこれまで上値を抑えられてきた2100円を試してくる可能性もありそうだ。
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