ビッグマネーを追え!
日米ともに政治動向が大きく注目されるようになり、為替市場もドル高の流れに回帰して、投資家心理にもポジティブな雰囲気が出てきたように思います。
今日は9月の配当権利落ち日にあたり、日経平均には130.65円ほどの下落要因があったようですが、思ってた以上に底堅い動きでした。
高配当・優待銘柄が売られる中において、改めて押し目買い意欲の高さを確認できた内容かと思います。
業種別では配当落ちの少ない海運業種が値上がりトップとなり、また配当性向の低い新興株が多いマザーズ指数が上昇するなど、影響が無かったわけではないことを物語っていると言えます。
つまり、このコラムで懸念を示してきたようなような売り物を吸収しての動きですので、今後の攻守交替には期待が持てるかと思います。
本日は【絶対買い候補!テンバガー銘柄】がにわかに注目を集めてストップ高になったことを筆頭にあすなろ銘柄にとっては良い日になりました。
その他にも、直近の高値を更新した【クラウドビッグウェーブ銘柄】など短期間で利確ポイントに到達したホルダーの方々にお喜びの声を頂戴し、まさに「勝って兜の緒を締めよ」の格言が身に染みるあすなろ社員です。
そのような中、明日は当初臨時国会の召集日となっており、市場で話題に急浮上した衆議院解散の正式表明が予定されています。
休日のコラムで選挙の焦点になる消費増税について書きましたが、正直、25日の安倍首相記者会見の内容は物足りなさを感じさせるものでした。
子育て支援や教育無償化などは市場でも関連銘柄の賑わいに一役買ったかたちですが、増収分の使途についてはもう一歩踏み込んでいただく必要があったように思います。
分かったことは、社会保障と税の一体改革では、消費税率の8%から10%への税率引き上げにより見込まれる5兆円の税収増分のうち、5分の1の1兆円程度を社会保障の充実に充て、残りの4兆円程度を財政健全化に振り向けることです。
新聞等に大きな見出しで取り上げられた「人づくり革命に2兆円」というのが経済対策の財源として捻出できる限界ということなのでしょうか。
またそれを理由に2020年度のプライマリーバランスの黒字化目標の達成時期がずれるというのは財務省と結託した匂いがプンプンしますね。
ただし、どんな手法であれ、2018年度から20年度までの3年間を集中投資期間と位置付けたのであれば、目に見える成果を期待したいところです。
私よりも懐疑的な有権者は多いと思いますので、きちんと国民に明るい未来を見せるプレゼンがなされなければなりません。
先だってのイギリスの国民投票みたいにアテが外れて、議席の過半数も確保できなかったではまた市場の期待もしぼんでしまいかねませんよね。
10月10日の公示を前に各党がどんなマニフェストを掲げて国民の期待感を膨らませてくれるのか注目しておきます。
時を同じくして、米国でも本日はトランプ大統領による税制改革の演説が予定されています。
これについては年末までの成立を目指しての追い込みの段階に入ってきていますが、オバマケア廃止の結論が長引いたあげくに先送りされたことからもトランプ政権の経済政策の行方に焦点が集まっており、米国市場が様子見に入ったのもこの影響が大きいと言えそうです。
今回は事前のニュースで共和党の具体案でパススルー課税引き下げの話が出てきましたが、米国市場の小型株指数ラッセル2000も高値を更新してきていますので、早くも市場は織り込みにいっているような気がします。
ということは、年内の税制改革についてはトランプ政権の実績として期待してよいのかもしれません。
ただ、注意しておきたいのは、やはり米国債券市場の動きです。
前回のFOMCを通過してFRBによる年内利上げの方向性が固まっているように見えますが、米国債は各タームで利回り差が縮小してフラット化に向かうとの観測もでています。
株式市場の一時の過熱感を抑える意味で当局がコントロールしているのであれば問題はないのですが、長期見通しの中で別のリスク要因を織り込む動きなのだとしたら警戒しておく必要はありそうです。
いずれにしても、目先のところでは日米の政治期待で良い流れにあることは市場の強さに表れてくると思いますので、今週は【秋の暴騰狙い!国策急浮上銘柄】に狙いを絞っていきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『数多くの真剣勝負を経験し、勝負勘を養うことだ』(by 是川銀蔵)
それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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