株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-01-17 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

国が動く!我らはどうする?

本日もお取り組みお疲れ様でした。

連休明けのNYダウは寄り後に史上最高値の26,086ドルを付けましたね。NYダウだけでなく、ナスダックもS&Pも史上最高値を更新しました。

米株ホルダーは大いに利益を手にしたことでしょう。

その後、政府の一部機関の閉鎖可能性で利益確定売りを誘発したとされていますが、米国市場はただいま決算発表の真っただ中にあります。

行政機関の整理ももちろん重要なことではありますが、市場の下落要因としては、ややこじつけが過ぎると言わざるを得ませんね。

昨年はトランプ大統領をはじめ大いに政治動向に振らされることとなりましたし、最近では仮想通貨なども乱高下しています。

政治は水もの、仮想通貨はあくまでも仮想のものであって実態に乏しいことは疑いない事実です。

今年はより実態のあるもの、実績などに目が向くことになると思います。

最たるものは金やプラチナなどの実物資産になりますね。

また、株のような金融資産においても、より業績だったり、確かな技術であったり、受注実績であったり、ファクト(事実)を確認しながら評価を受けることになると思われます。

よって、米国市場は企業業績の面で実際に稼ぐ力があるのか、この株価上昇は割高でないのか、きちんとした将来性はあるのか、などの評価を受けている真っ最中であるということです。

そうした中で、高値を更新するという意味は天井を示唆するものではありません。実態を確認しながら投資家の資金が入っていることを意味しているのです。

それは日本株も同様のことが言えるかと思います。

上昇した分の反動は当然でてくるのが相場ですが、最たる例が仮想通貨の急落でしょう。

企業の株価は現在の価値と将来の価値の両面から推測して取引されるものです。

将来に対する悲観が無ければ、希望が期待へと変わり、株価は上昇を続けることになります。

今日も下げたとは言え、十分に地合いの強さを感じるものでした。あとは新興バイオセクターの出直りに期待ですね。

また、昨日にもう一つ今年注目しておきたいニュースが出てきました。

政府が「デジタル・ガバメント」の5ヵ年実行計画を策定するとの報道です。

企業でも積極的なBPR(業務改革)推進が収益アップの原動力となっているのはご存知かと思いますが、行政でも手続きのオンライン化で利用者の利便性向上を図ったり、行政文書のペーパーレス化で実務をこなす役人の負担を軽減する取り組みが本格化するわけです。

これをデジタル・ガバメント、すなわち電子行政の実現につなげていく狙いがあって、行政データの連携、商用を含めて2次利用できるオープンデータ化にこぎつけることになります。

一例として挙げられているのは、2018年度に法人が1つのIDで電子的な行政手続きができる法人共通認証基盤も開発するということです。そうなったら、子会社設立や新規事業を立ち上げることも容易になり、経済がより活性化しそうです。

また、既存の情報システムの再利用やノウハウも十分に活かせるかと思いますし、クラウドなどの民間サービスも取り込んで、まさに1億総活躍の追い風となる可能性があるのです。

安倍総理は以前、「重要なことは結果だ。100の言葉より1の結果だ。」とおっしゃってました。ずっと先送りにされてきた行政改革が動いているのですから、民間も結果を求めて動いていかなければなりませんね。

2018年春闘がまもなく始まりますが、安倍総理の呼びかけに呼応して経団連も「賃上げ3%」実現に向けて動き出しました。デフレ脱却へ向けてどの程度目標に近づけられるのか、このへんも要注目でしょう。

先日のコラムでも100兆円を超える社会保険料の給付によって社会保険料負担が増し、現役労働者の可処分所得が驚くほど低減している問題にふれました。

賃金アップは労働者だけでなく、同時に社会保険料アップへとつながり、現代社会のシステムを支えるためには必要不可欠と言えます。

超高齢化が進む日本においては、医療費と年金支給額が増加の一途をたどる現実を見直すと、高齢者の方がそこから受ける恩恵は大きいのかもしれません。

だからこそ、企業も国も業務効率化を目指してBPR(業務改革)推進に真剣に取り組むべきですし、今回の報道はそれらに向けた現実的な一歩として大いに評価すべきでしょう。

こうした大きな変革の波に乗る銘柄はぜひおさえておきたいですね。

今日は軟調地合いの中でソリトンシステムズ(3040)などが動いていましたが、官公庁向けに強いITbook(3742)やエンカレッジ(3682)、目先調整中のジェクシード(3719)など。

システム屋さんはこれらの恩恵拡大で国策に目が向くこれからの時期や春闘が繰り広げられる春頃にはテーマ化してきてもおかしくなさそうですね。


【 人 生 の 格 言 】
『重要なことは結果だ。100の言葉より1の結果だ。』(第90代・96代・97代・98代内閣総理大臣 安倍晋三)

それでは、明日に希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆:加藤あきら

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