あすなろ会員の諸君、ごきげんよう。

先週末の米雇用統計では、
雇用者数は予想を上回る伸びを見せたものの、
1時間当たりの平均賃金は前年同月比2.6％増と、
1月の2.8％増から伸びが鈍化。
インフレや急激な利上げを巡る懸念が和らいだ。

こうした結果を受け、
NYダウは+440ドルと大幅高。ナスダックは過去最高値を更新。
半導体指数SOXは2%を超える上昇で連日の高値更新となった。

米国でのリスクオンの動きが日本株にも波及し、
本日の日経平均株価は一時22000円目前まで迫り、
500円近く上昇する局面も。

全般的に出遅れていた主力株に物色が向かい、
先行して上昇していた中・小型は一旦休憩といった所。
チャート形状の良いものは引き続き監視しておこう。

森友学園問題を巡って、
文書から安倍明恵総理大臣夫人の名前が削除されたことが報道されると、
10時過ぎから急激な円高に振れ、
日経平均株価は上げ幅を縮小。

政情不安で何故円高に振れるのか。

北朝鮮のミサイルで円高になることと同様の、
「リスク回避＝円高」
という短絡的な条件反射によるものが大きいようだ。

※政情不安を嫌気するのであれば、通常その国の通貨は売られる。

直近の相場では、
海外市況を受けて株高となっても、
日本時間に売り込まれるシーンが多い。
上昇してきたものはこまめに利益確定売りを入れる等して対応しておきたい。

日経平均株価の25日移動平均線は
水準を切り下げてきていることもあり（現状21690円近辺）、
2週間ぶりに上回ってきた。
角度が急すぎてあまりあてにはならないが、
これを再度下回ってくるようであれば、
警戒感を持って相場に臨む必要があるだろう。

今日のチャートチェックはここいら。
グッドコムアセット(3475)、ジースリーHD(3647)、ライクキッズ(6065)。

執筆　相場師　徹兜