株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-03-31 09:00:00

加藤あきらの投資戦略室

自身を労り、いま一度その心に火を点けよ

お休み中のところ失礼いたします。

実にストレスフルな1週間を戦い抜いてきた投資家の皆様、お疲れ様でございました。

とくに信用取引を活用されている方は約1年ぶりに生きた心地のしない心理状況であったのかと思います。

中にはそんな大げさなと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、信用倍率や信用評価損益率を見る限りでは2016年以来の惨劇となっています。

今週は一足遅れにはなりましたが、週末の海外市場もお休みでしたのでゆっくりお花見にも行けそうですね。

この2月・3月の実に2か月間もの間に渡って、厳しい相場展開を強いられてきましたので、ストレスを癒してほしいと思います。

さて、ここにきて今年の通年相場にまで悲観的な見方も台頭してきたようですが、下げ相場のクライマックスが近づくとだいたいこの世の終わりみたいな話が出てくるものです。

もし、もう一度強烈な下げがきた時には、次こそ買い向かってやろうくらいの気持ちで構えておいてほしいと思います。

では、いざという時のために何を準備しておく必要があるかと言えば資金枠ですよね。

特に現物であろうと、信用であろうと常にポジションをパンパンにしておくのは危険です。

瞬時に損切りや利食いの判断が的確にできる方なら話は別ですが、突発的なニュースなどでパニック売りに見舞われた時は予め準備していた人でさえ冷静に判断できなくなることだってあるのです。

逆にすぐに動ける人というのは、常に余裕をもったポジション管理が行えており、急な上昇にも急な下落にも落ち着いて淡々と注文ボタンを押せる人になります。

例えばですが、材料発表などで突発的に株価が急騰することはよくありますよね。

保有銘柄や監視銘柄であったとしてもどこで買うか、どこで売るかは迷いがちだと思います。

それが初見の材料株などで飛びつき買いとかをしてしまった場合は、自分が何で買ったのか?その後の何で売るのか?が分からなくなるといった結果を招きがちです。

幸いにも私は投資助言業の仕事に携わるようになってから、相場の本質であったり、様々な投資家の心理にふれる機会を多く得ることができています。

これによって、勝つ投資家と負ける投資家の違いがどこに一番表れるのかといった統計もある程度蓄積されてきたように思います。

最も顕著に表れてしまうのは、やはり気分的に売買の判断を決めてしまう人です。

ファンダメンタルやテクニカル、材料期待、需給などアプローチ法はそれぞれ有用性が異なりますが、その銘柄を売買する理由が明確であれば、保有する前提が生まれ、その前提が崩れた時が売りのタイミングということになります。

来週以降の相場でも複雑な市場要因はもちろんあるわけですが、きちんと自分の前提を作って臨めば、関係ない材料などで慌てふためく必要は無くなりますし、安心して見ておくことができるようになります。

雰囲気的には、世界情勢のゴタゴタを考えればとても買える雰囲気ではなかったと思いますが、そんな人こそ3月の自律反発の高値付近で買い出動して、資産をかえって減らしてしまったというケースが多いようです。

無駄に売買を繰り返すばかりでは資産は目減りし、前向きな気持ちも疲弊してストレスだけが増えていってしまいますので、自分のためにも、資産のためにも意識的に肩の力を抜いて取り組むようにしましょう。

現在は勝つ投資よりも負けない投資に比重が置かれておりますが、攻守交替の機会はまもなくやってきます。

せっかく株価が安くなっているのですから、仕込み時を逃さないようにするためにも、不安よりも希望を持って今一度ポジションのチェックをしておきましょう。


【 人 生 の 格 言 】
『 革新を中国発展の新たなエンジンと例えるなら、改革はそれに欠かせない点火器となる。 』
(第5代中国共産党中央委員会総書記 習近平)

それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆:加藤あきら

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