極限近い状態でのリターンリバーサル
外交的に重要度の高い日米首脳会談を警戒してか本日も手控えムードの色濃い1日となりましたが、朝方から見るとだいぶ恐怖感が和らいできました。
とくに前場は昨日からの流れもあってか中小型株市場で狼狽売りが相次ぐような惨劇が繰り広げられ、市場関係者の間でも話題となったようです。
個人投資家のポジションはこの2日間で急速に傷んだと推測されますが、背景には中小型株ファンドの益出し売りとそのフローを見越したヘッジファンドの空売りがあったとされています。
ただし、前場と後場の景色は一変したようで、突っ込んだところからのリターンリバーサルを意識した買いが入ってきたように思います。
マザーズ指数も1120ポイント付近から1082ポイントまで下げ(▲3.4%)、その後急速に値を戻して本日だけで見るとV字のリバウンド相場となりました。
前場の急落時においては、およそ20銘柄近くが2ケタを超える値下がり率でズラリと並びましたが、売買代金としてはそれほど膨らみませんでした。よって、株主がガラッと入れ替わるようなセリングクライマックスまでには至らなかったと言えそうです。
この先の展開が気になるところですが、後場の動きを見る限りでは売り一巡後で押し目買いに動いてくる投資家は多かったので、こういうところから始まってくる相場もありますよね。
米企業決算は金融株が軒並み好調で持ち直しの兆候も出始めておりますので、外部環境から崩された日本株も徐々に持ち直しの動きは強まってくると思われます。
何度でも繰り返しになりますが、今週は業績相場へと移行する幕間つなぎ相場ですので、仕掛け売りも入りやすいタイミングと言えます。
ただし、投機ポジションはあくまでもその時その時の投機ですので、時期が過ぎればポジションは解消されていきます。
当然売られ過ぎていれば買われてきますので、今週後半からは改めて追加買いのタイミングを探っていくところになるかと思います。
【 人 生 の 格 言 】
『 失敗を覚悟すると、心は軽くなる。 』
(アマゾンドットコムCEO ジェフ・ベゾス)
それでは、明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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