-売り仕掛けに対して買い向かえるかがキーポイント-
あすなろ投資顧問
大文字(だいもんじ)恭平でございます。
まずは、昨日のNY市場の動向からです。
ダウ指数 -75.05ドル 24,811.76ドル (5/24 終値)
NASDAQ指数 -1.526ポイント 7,424.429ポイント (5/24 終値)
S&P500 -5.53ポイント 2,727.76ポイント (5/24 終値)
昨日の欧州主要指数は軒並み続落。新興国市場は高安まちまちだがインドネシア・ジャカルタ総合など大幅上昇。NY市場は軒並み反落。米朝首脳会談注視との報道から、ドル売りが加速。ネガティブインパクトの割に株式市場は暴落まではいかず、ドル安が株価を下支えする展開となっています。引き続き、世界的な重要人物の「やる、やらない」の発言に注視する必要がありますが、焦点は「米朝首脳会談」になると思われますので、引き続き今の相場の本質を見極める必要があるでしょう。
個別銘柄ではNIKE(NKE)が1.18%の上昇となり、引き続き強い。McDonald(MCD)やStarbucks(SBUX)Home Depot(HD)など個人消費関連が引き続き堅調。相場は軟調だが、実経済の好調さが伺えます。対して、ドル安や米長期金利の下落などが嫌気されGoldman Sachs(GS)やJPMorgan Chase(JPM)など銀行株は下落。
足元の為替ドル/円相場は110円前後で推移。米長期金利は3%台を割り込み、2.9%台後半で推移。リスク商品への積極性が後退してきています。また米朝首脳会談の注視報道を受けて、トランプ政権への期待が後退したことでドル買い圧力が後退。一時109円付近までドルが下落。引き続き為替の急な変動に注意が必要です。
昨日の日経平均は252.73円安の22,437.01円で取引を終えました。昨日お伝えした通り、2月のVIXショックによる暴落から実に約3ヶ月ぶりの節目回復となったことで、利益確定の売りが優勢となっています。この価格帯では追い打ちのような形で仕掛け的な売りが入ることも警戒する必要があります。今後も急激な相場変動に注意が必要です。
個別ではソフトバンク(9984)やファナック(6954)ファーストリテ(9983)などが弱い。3銘柄だけで70円以上指数を押し下げています。対して、NTTデータ(9613)+3.63%、大塚ホールディングス(4578)+3.29%、中外製薬(4519)+2.89%が買われました。徐々に新たな資金の行き場が鮮明になりつつあります。
マザーズ指数は、0.34%の下落で取引終了。これまで自律反発のような形で持ち直して来ていましたが、引き続き75日線で一旦利益確定優勢となっているようです。日足チャートで確認しますと、上昇の目処としましては、75日線付近が意識されてくるものと見られます。この75日線をしっかり上抜けると、短期的に上昇は継続するものと見られます。
いずれにしても、日米ともに節目達成感からやや利確売り優勢となっています。ここ数日のコラムで『チャンスが来た』のに『キャッシュが無い』というのは投資家としては本末転倒である、とお伝えしてきました。実は、今のような『あからさまに下落』しているシーンは『買い向かうシーン』であると思われます。
そもそもですが、米朝首脳会談の中止が『最初から米国政府側の戦略的なもの』であった場合、本質を見極める際『米国圧倒的有利』の構図を描くことが出来ます。そもそも米朝問題の親玉である『中国』は対米貿易黒字国です。つまり米国への貿易依存度が高まっている事を意味しますから、資本主義の導入により経済成長を優先している中国にとって『米国からの要望』はある程度譲歩せざるを得ないと言えるのです。この中国への貿易赤字は米国は恐らく何年も前から戦略的に行ってきたはずです。
親玉がそのような状況の中で、軍事力や経済力に大きく劣る北朝鮮に、なすすべは残念ながら無いと言えるでしょう。
ですから昨年も騒がれていたように、米朝戦争リスクと言うのはそもそも戦争にもならないと言えます。あくまで『懸念・思惑』が走っているだけであり、「米朝首脳会談の中止が地政学リスクを高める」というのはあまりにも雑すぎます。そんなことで戦争が始まるのであれば、ミサイルをポンポン放っている時点で既に開戦しています。
まずは、きな臭さが増す時期には一方的なニュースなどに惑わされないことが重要です。
株価は『北朝鮮のニュース』で決まるわけではありません。投資家の心理で決まるのです。
ですから、下げて怖いときほど勝負してみて下さい。
ご不安な際は、あすなろ投資顧問にいつでもご連絡下さい。
それでは皆様、本日もおきばりやす〜
執筆 だいもんじ恭平
■これ重要やでっ!!
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【為替】
米朝首脳会談中止で円高も限定的か。
【株式】
業績良好銘柄で大きく下げる銘柄は買い向かいたい。日経平均下値目処は22,000円付近と見る。
【経済指標】
米・耐久財受注 21:30
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