株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-09-04 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

リスクに身構えるだけでは儲からない

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

9月に入っても5月以来の高値を抜け切れずにモタつく動きの中、猛烈な台風が日本に上陸してきました。

気象庁データでは最大瞬間風速60m/秒とありましたので、調べてみると鉄塔が曲がるレベルだそうです。

あくまでも最大ですので、平均として30〜35m/秒でみても自動車や列車が倒れることがあるレベルとのことで、非常に脅威的ですから通過した後も災害の度合いが心配です。

市場の動きに比べると台風のパワーとスピードは圧巻の一言に尽きます。

そして、投資家にとっては何かと不穏な月のイメージのある9月ですが、ちょっとしたもみ合いでも市場の値動きに翻弄されて早売りしてしまう投資家の動きが気になります。

確かにこれまで市場で話題にのぼった、あるいは意識されてきた材料の諸々が結論先延ばしのままに9月を迎えてしまったので身構えている投資家が多いことでしょう。

実際に、機関投資家の売買にも売り買い拮抗でそれほど方向感が出てないようですので、ちょうど踊り場を迎えて“待ち”の相場になっています。

何を待っているのかというと、米中の貿易問題だったり、新興国からの資金流出だったりに加えて、メジャーSQもそうですし正直挙げだしたらキリがないのですが、米国市場は貿易問題で崩れそうにありませんね。

何よりもやはり日本固有の材料である自民党の総裁選が控えていることでしょう。

大口の資金を運用する機関投資家にとっては目先の株価が何%動くかよりも、将来的な重大な方向性を左右する日本のトップリーダーを決める政治イベントは最優先すべき材料です。

また、一つ一つはネガティブ材料として捉えられてきた上記の問題も、ポジティブな材料として取って代わる可能性もあります。

売り方にとってもこの位置から売り崩すことは非常に難しく、マーケットにとって好材料が提供されれば一気に買い上げられることも十分あり得ます。

台風も接近してくる間はいろいろと身構えるところもあるかと思いますが、台風一過の後はまた伸び伸びと動き回ることができますよね。

相場も一緒です。

リスクもある程度出揃ってきてますので、株式投資を続ける以上、これらは当然のように引き受ける覚悟は必要です。その覚悟を決めた人だけが今後の晴れやかな相場展開に期待することができるのでしょう。


【 人 生 の 格 言 】
『若い時に苦労している人は、逆境に強い。
 粘り強く最後まで諦めない姿勢で仕事に取り組む。
 そんな優秀な人ほど、自分を厳しい環境に置く。』
(サイバーエージェント社長 藤田晋)

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。


執筆:加藤あきら

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