常識を捨ててリスクを味方につける勝ち組投資家
早いもので今年ももう10月になりましたが、リスクについて大いに考えさせられる1年になっています。
ご承知のとおり“リスク”とは株価変動の場合は“振れ幅”のことで、株価の値下がりだけを指しているわけではありません。ボラティリティに置き換えられますね。
このコラムのバックナンバーを振り返っていくと、年初の段階で「今年はボラティリティが大きくなる相場」とは書きましたが、自分のリスク許容度に応じたポジション管理を行って例年どおりの成果を出せている方はどれほどいらっしゃるでしょうか?
実はこのボラティリティを計れると上値・下値のだいたいの目安というのが見えるようになってきます。これを実践できるようになると心強い味方になりそうですね。
ただ、利食いも損切りもポイントを見つけて待ち構えていたとしても、いざその株価が近づいた瞬間に自分の欲と恐怖を押しのけて売買することが、これまた至難の業です。
このボラティリティは非常に曲者で、上がればもっと上がると欲が出て、下がればどこまで下がるか分からないと恐怖で身動きがとれなくなってしまうのが“普通の人間”です。
ですが、相場で勝ち抜くにはこの“普通の感覚”を抜け出さなければなりません。相場で勝ち残るのは「全体のわずか1割」という現実をふまえると、やはり“普通のままでは勝てない”のです。
よく言われますが、相場の前では常識や理屈などは無用の長物とされます。
自分勝手な思い込みも厳禁です。
では、何が必要とされるのかと言うと、自分の中できちんと買う理由、売る理由を見出した上で売買の経験を積むことができるかどうかだけです。
投資歴がいくら長くても、何となくの売買を繰り返すだけでは残念ながら成長の糧にはなりません。巷の書店や広告に溢れるようなカンタンな近道などは無いようです。
あすなろの単発スポット銘柄に多くのご支持をいただいておりますのは、この買う理由、売る理由を明確にした上でお取り組みいただける“経験”がその後の投資生活にも活きるものだからでしょう。
トレードスキルは一朝一夕に習得できるものではありません。しかし、相場の実態は季節性などのアノマリーやチャートパターン、材料や決算発表後の値動きなど様々な経験知がモノを言う場面が多々あります。
1つの銘柄の取り組みを通じて得られる教訓は実に多いと言えます。
例えばのところで、最近の事例の中から一場面を切り取ってみましょう。
2016年の大相場から下落し続け、もう浮上してこれないかにみられた安川情報システム(2354)などが久しぶりの好決算に動意づきました。この時の出来高が示すように、投資家にとってはサプライズでした。こういうタイミングで大口の目に留まり、買い上げられていくケースも多いのです。
また、好決算が当然視されていた明豊エンター(8927)がストップ安交じりで売られるなど、やはり直前の市場認識と対極的な動きが日常茶飯事のように起こっています。
さらに今週末のところでも、材料も見えないうちからマネジメントソリューションズ(7033)が急速に買い上げられたりして、これらは全て市場が発する変化のシグナルと言えますね。
これを敏感に感じ取る能力が養われてこそ瞬時の判断力ができるようになり、強靭な精神力で恐怖に打ち克って、ようやく短期トレードでも勝てるようになります。
投資の勉強と言っても金融工学のような難しい理論まで網羅する必要はありませんし、実際のところ【エンドレス手法プラン・大追撃銘柄】で体感していただく方が早いかもしれません。
まず、1つの銘柄を仕込み、利食いして次の銘柄へという投資家にとって当たり前の一連の行為をしながら≪最大合計9銘柄≫まで≪順番に≫お取り組みいただけるので、単体のスポット銘柄としてはお得で使い勝手の良いものと言えます。
それでもやはり独学でも勉強したいという方には最後にオススメ本だけご紹介しておきたいと思います。
手法や戦略よりも規律と心を磨けと説いている『規律とトレーダー 〜相場心理分析入門〜』 (ウィザードブックシリーズ)を読んでみてください。
この本を傍らに置いて、投資の世界で闘うにあたり『一番の敵は自分の心、一番の見方はボラティリティ』と戒めて実力を磨いていきましょう。
【 人 生 の 格 言 】
『「昔」ではなく、「今」をどれだけ直視できるか。』
(サイバーエージェント社長 藤田晋)
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
安川情報システム(2354)
明豊エンター(8927)
マネジメントソリューションズ(7033)
執筆:加藤あきら
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