投資家を魅了する高ボラ相場を生き残れ
3連休明けの本日は先週末の流れを変えられず、根強い売り圧力にさらされましたが日経平均は23500円付近で下げ渋りの動きですね。
今週はオプションSQが週末に控えていますので、機関投資家のポジション争いも白熱しているとみておけばよいでしょう。オプションの手口で目立つところは現在の23500円に比較的集中しています。
SQ通過まではポジションを控えめに取り組む投資家が圧倒的多数と見えますが、おそらくSQ通過後もボラティリティは高い状況が続くとみています。
日本が3連休だった昨日にも中国の上海市場が3.7%下落して本日につながっておりますので、目下中国市場が下げ止まるかどうかになっています。中国当局は株価の下支えに動き始めたようですので、激しいボラティリティが続くのもあと1ヶ月くらいみておけばよいかと思います。
その間に米中の貿易協議にも一定の落としどころが見つかると思われますし、何より米国の中間選挙までもうすぐです。中国の懸念要因が解消されれば再度リスクオンに向かうとみられます。
肝心の日本市場においてはマザーズ指数が再び1000ポイント割れが意識されるところまで戻ってきてしまいましたが、次の物色は業績相場に移っていくでしょう。
今週は2月期決算の決算発表が始まってきますが、月末には決算シーズンを迎えることとなりますので、現在はその直前の地ならしで幕間つなぎの相場と言えます。
その証拠に、それほど買われる要素の少なそうな低位株などに物色資金が集まっていますので、それを追いかけるというよりも資金が抜けた成長株を狙っておきたい時機と言えるでしょう。
マザーズ指数の下げがきついようにバリュエーションが割高な銘柄は避けられているようですので、今週は好業績のバリュー株から拾い始めておくとよさそうです。
こうして全体で下げると銘柄選定が一層難しく感じるかもしれませんが、上昇トレンドを形成しているキタック(4707)や旭化学工業(7928)など地味な銘柄をチャート形状から掘り起こしていくのも有効だと思います。
足元のボラティリティにビックリしないで冷静に、無理なく買える銘柄を買っておきましょう。決算で下げたレノバ(9519)やグレイステクノロジー(6541)などはこういう時でもないと拾えません。
株価動向に右往左往せず、ポジション管理を厳重にして高ボラ相場で生き残りましょう。生き残るだけで後から大きな利益がついてくると思います。
【 人 生 の 格 言 】
『負けることへの恐怖こそが、負けの元凶となるのである。
負けを背負うことに耐えられないと、結局、大きな負けを背負うことになるか、絶好のトレードチャンスを逃してしまうことになる。』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日紹介した銘柄】
キタック(4707)
旭化学工業(7928)
グレイステクノロジー(6541)
執筆:加藤あきら
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