市場心理を一変させたトランプ影響力
昨晩の米国市場では10月ISM製造業景気指数が下振れした一方、主要3指数はそろって続伸で、本日の日本市場もしっかり昨日の下げ分を埋めて一段高となりました。
米アップルの決算が市場予想を下回り時間外で大幅安となっており、米アマゾンや米Facebookに続いてNASDAQを地盤沈下させかねないことも織り込みながらの上昇であれば力強さを感じることができますね。
昨日通信株が垂直落下したところから今日は反動高してましたし、さらには14時前から米トランプ大統領が中国との貿易関税問題解決に向けた草案作成の指示が伝わって一段高の流れになりました。
日経平均が空売りの踏み上げを巻き込んで一気に600円高まで駆け上ったのは直近の9月相場を思い起こさせるものでしたね。
いずれにしても、今週は月末月初の波乱要因も乗り越え、およそ1ヶ月ぶりにきちんとした陽線が立ったのは事実です。これでお伝えしてきた今週のオプションSQ23000円も現実味を帯びてきたかと思います。
10月の月間パフォーマンスは日経平均で約2200円、ザラ場の高安では3477円の値幅を出して急落したわけですが、これはリーマン・ショックのあった2008年10月以来の史上2番目に大きい下落幅を記録しました。
昨日発表された投資主体別売買動向では、やはり10月4週も外国人売りが続いており、結局10月を通して3兆円以上も売り越したことが判明しました。
これまで先物を大きく売り越してきた外資系注文も買い越しに転じてきたりと上昇を加速させそうな追い風も吹いています。
9月と同様の展開であれば23000円を抜けてそのまま強含むことも期待したくなってきますね。とくに中国関連で叩き売られてきた製造業も息を吹き返し、関連銘柄が一斉に奮起する流れが生まれてくるかもしれません。
まだまだ先物が先行して上昇しただけですので、来週は見直し買いが市場全体に波及してくることを期待しましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『 金融市場を支配しているのは数学ではない。市場を支配しているのは人間の心理だ。 』
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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