株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2018-11-06 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

米国中間選挙を前に思うこと

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

昨日の反動安から今日はしっかりとした足取りで日経平均22000円の値固めが進みました。

朝方の動きからは買い手控えムードが強く、手仕舞い売りに押される心配もありましたが、底堅く推移したことで上値志向が強い様子が窺えます。

新興市場はサンバイオ(4592)を筆頭にバイオ株が、主力株はトヨタ自動車(7203)を筆頭に自動車株が意地を見せてくれましたので、売られ過ぎた銘柄の水準訂正は今後も期待がもてそうです。

明日は以前の米大統領選挙の時のように米国の中間選挙結果の開票と日本の取引時間が重なって振れが大きくなる可能性も取り沙汰されていますが、個人的にはあまり気にする必要は無いと考えています。

昨日のコラムでもお伝えしましたように注目は外部よりも国内に目線が移ってくるからです。

米国では企業決算も一巡しましたし、今後は総崩れとなったハイテク株が値を戻すのか、あるいは選挙結果で上・下院ともに共和党が勝利してトランプ政策でオールドエコノミー株がけん引役に踊り出るのかを見極めていく必要があるだけです。

今日は主力株の中で新日鉄住金(5401)や丸紅(8002)・豊田通商(8015)なども含めた商社株を含む資源関連が上昇してきました。

ここ最近はサウジアラビアの問題で原油価格が62ドル台で停滞しておりましたので、リスク資産の回復の起爆剤として米国のエネルギー政策が注目されてくることと思います。

そこから派生して、中間選挙の結果をふまえたインフレ対応において、明日から始まる米FOMCで12月の政策金利引き上げが予定どおり行われるかが今後の株高を占う上で最重要ポイントとなります。

とくに日本市場は外部要因で売られ過ぎていますし、今日のトヨタ決算後の反応を見ても簡単に戻り売りしてしまう握力の弱さが目立ちます。

市場では未だにVIX指数が高い水準にありますので油断はできないですが、外国人の動向に左右されてばかりでは儲かるものも儲かりません。

日本企業の良さを一番分かっているはずの日本の投資家が成長企業に投資する、真っ先に見直し買いする、といった気概も必要かと思います。


【 相 場 の 格 言 】
『 専門家に多くを期待してはいけない。むしろ相場の現実に目を向けるべきである。
  相場がどう動くかを自分自身で見つけるために調べようと思えば、幾らでも資料がある。 』

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
新日鉄住金(5401)
丸紅(8002)
豊田通商(8015)


執筆:加藤あきら

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