ソフトバンク単体の上場で湧き立つ日本株
昨晩の米国市場が大幅安したことをうけて日経平均もだいぶ売り込まれましたが、米国株の下げ方も市場参加者が少ないところを狙っての売り仕掛けでしたので、だいぶ悪質です。
日経平均が一時21500円を割り込んだ際はさすがに売られ過ぎと感じましたが、最近はこういった手口が個別株の中にもみられて、改めてヘッジファンドがからむ売買に批判が高まってきているようです。
とはいえ、ある程度売られることを覚悟していた投資家にとっては機関投資家と一緒になって押し目を拾うチャンスに恵まれただけでなく、終値では21500円の最終防衛ラインを死守できましたので、匙を投げるのはまだ早いと言えます。
そんな地合い悪化の中で市場に衝撃を与えたのが、単体でのソフトバンク新規上場です。
銘柄コードはソフトバンク(9434)となる見込みで、対面の証券会社から早くも声が掛かった投資家様も多いことと思います。
それもそのはずで、今回の案件における資金吸収額は2兆6460億円、時価総額は7兆1807億円にものぼる前代未聞の大型案件だからです。
証券会社の営業も力が入るのは当然と言えそうです。
さて、今回の上場案件は全株ソフトバンクG(9984)の売出しで、約16億株のうち国内売出し分は約14億株でおよそ8割を占めることになります。それに対して、海外売出し分は2億株弱ですので、ほぼ日本市場でまかなうかたちになります。
ソフトバンクがらみのニュースと言えば、先週末にも当コラムに取り上げた出資先の中国アリババ(阿里巴巴)が「独身の日」セールでまたも過去最高記録を打ち出し、3.5兆円の売り上げを叩き出したことも話題になっています。
もはや米国に迫る勢いの中国のデジタル化もあいまって、ITの世界ではソフトバンクが目論む世界戦略の存在感が増してきている構図になっています。
これをもって「ソフトバンクを買いだ!」とそんな単純な話ではないのですが、こうしたニュースに反応してAIやIoTといったテーマに関連する銘柄を物色する動きは出始めています。
テーマ物色の流れは最近のコラムでもお伝えのとおりで、市場環境が悪化してくると値動きの軽い銘柄に資金が集中しやすいだけでなく、ここにきてのソフトバンク上場のニュースで新興市場では換金して流行りのテーマに乗るという流れが一層加速しそうです。
一見、手がけづらそうに見えますが、株価の振れに惑わされずに取り組めるとボラティリティを味方につけて短期の値幅取りができそうです。
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『 獲物を逃す可能性がまったくないときだけ、チーターは攻撃を仕掛けるのですこれこそ、私にとってはプロのトレードの縮図なのです。 』
それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
ソフトバンク(9434)
ソフトバンクG(9984)
執筆:加藤あきら
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