逆風吹き荒れる市場で託す一縷の望み
株価底入れを匂わせた本日の相場は直近で下げ足の早かった中小型株が自律反発を見せましたが、弱気相場を覆すまでに至りませんでした。
やはりクリスマス休暇前のポジション調整による売り圧力や節税売りなどが市場の重しとなっているようです。
日本中の投資家の期待を一身に背負ったソフトバンク(9434)大型上場は初値が公募割れとなり、かえって市場心理を冷やす結果となってしまいました。
日経平均が21000円付近で下げ止まって、ソフトバンクの上場益が市場に還流すれば日銀のETF買いよりもインパクトを期待できただけに非常に残念でした。
やはり、サウジアラビア皇太子の疑惑やファーウェイ問題、通信障害など逆風の中で無理に上場させたのが裏目に出たと言えるのではないでしょうか。
主幹事の野村證券をはじめ名だたる大手証券会社が幹事団に加わっていながら、場合によっては上場延期の選択肢もあったのではないかと思いますが、金融市場の裏側はコワイですね。
明日以降のところでは、これまたコワイ米金融当局のガイダンスが鍵を握るかと思います。
今晩の米FOMCで市場に安心感を誘うような金融政策、そして景気見通しのガイダンスによって米国市場が落ち着きを取り戻してくれることを願うほかありません。
これが暗雲漂う市場の懸念を拭い去ってくれるものであれば転換点になることでしょう。
米国市場では株安だけでなく、原油安も大きく市場心理を悪化させています。
ブルームバーグの記事には昨晩のトランプ米大統領が市場の流動性が枯渇している現状にふれ、一段の金融政策引き締めをけん制するような発言が載っていました。
さらにはコンピュータのアルゴリズムとクオンツ取引が市場を支配する今の相場環境に対して“トレンド無き高ボラティリティは悪夢”と揶揄した記事も掲載されています。
そんな市場心理やニュースが弱気に傾く中、本日公開になった【ヴィクトリア銘柄】は推奨タイミングが見事にハマったと言えるかもしれません。
市場に逆行して大幅に上昇、朝方のうちに戻り売りを消化して見事利確ポイントを達成する動きを見せてくれました。
今はまさしく“トレンド無き高ボラティリティ相場”ですから、急騰急落が日常茶飯事のように起こっています。
取り組み難易度は非常に難しいレベルですので、リターンを得るにはそれ相応のリスクを背負う覚悟が必要です。
ここ最近では毎日のように発生している追証件数と年初来安値更新銘柄が増加していますので、生き残ることを最優先にして取り組んでください。
【 相 場 の 格 言 】
『 文殊でも備えの立たぬ商いは、高下の変あれば破るる 』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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