1000円カットのQBハウスが2月1日から約1割値上げしました。

運営はキュービーネットHD(6571)

理由に関して色々と書いてますが、要は人財問題。理容師の確保が難しいようです。いや一層難しくなるからその分野へ投資するリソースを確保したいと言った方がよいかも。

1200円（税別）に値上げしたことで当然ながら客足は他社へ流れると予想されます。そのあたり同社は6%減と予測を立ててます。

その後1年から3年で客足を戻し、増収分を既に行っている人材育成事業にまわして強化し長期的に根本解決を図る目的。


さて顧客の反応はどうでしょうか？


ここからは仮説ですがQBに通う層は

【近い】・【早い】・【安い】の3点に価値を感じていると予想されます。

そしてその優先順位も並び順通りとしてみます。

私見では失われた200円を求めて行動範囲外の別店舗に移動する層は多くないように思います。あっても一時的でしょう。

また同社は前述の通り育成事業に着手しており他社に比べてオペレーション機能が高い事から【早い】に加えて【心地よい】も備わっていると思われ、顧客が感じるバリューは+１の【近い】・【早い】・【安い】・【心地よい】となってる可能性があります。

となれば、1000円と1200円が安値圏なのか？という議論のみになりますが、これは当然安いですよね。安値圏での金額変更はたいして影響ないかと思います。

懸念点としては同じ価格帯の他社が競合関係になってくることと、カット以外のサービス展開をしている他社の方が有利なのでは？という点になりますが、これも問題ないかと思います。

そもそも1000円カット層がカラーやパーマ求めているのでしょうか？

例えば私。極度の若白髪（もう若くないですか？苦笑）なんですが、毎回カラーをするよりも、週一で短くしてる方が目立たなかったりするわけです。

カラーにコスト捻出するよりもまめにカットする方が見た目にも財布にもお得だと考えます。

つらつら書きましたが、超長期で見て同社の成長性能は明るいのではないか？と結論付けたいと思います。

なにより、こういったIRを堂々とだせる会社が私は好きです。瞬間解決ではなく根本解決に向かう姿勢とそれに伴うマイナス要因をあからさまにできる。

投資家に対して正直で何事にも責任感ある行動がとれる会社に投資したいものです。

もう1社。

シルバーライフ（9262）
超高齢者向けの配食サービスが主事業。社長が持ち株を売り出してたたき売られたのも記憶に新しい同社ですが、
なぜ売ったのか？

留保金課税対策です。
創業社長が株を約7割保有したままになっていて、「留保金課税」の対象業者になっていたこと。その税額なんと約5000万。同社の純利益を考えるととてつもない金額ですね。それはすぐに対策しないと（笑）

となるとまだまだ売らなきゃいけないわけですが、次回売り出すときは何かの節目でと考えているようです。ポジティブニュースと合わせ切りしてくれるのかなぁ？なんて勝手に想像。

社長の株が世に流れて流動比率が高まれば機関投資家の買いも期待できるようになって尚更○。

「おい社長！金に目がくらんだか！」と怒りの売り浴びせで安くなったところは、クールにシコシコ仕込みタイムでよろしいかと。

団塊世代がメイン顧客になる頃に、恐らく同社はピークを迎えるわけで、そういった意味でも超長期でウォッチすべき企業と言えるのでないでしょうか。


さて・・・
ちょっと地味ですか？（笑）
分かってます。コラム用かな。ご参考。

サンバイオショックのような高低差の激しい銘柄もよし

事業の将来性を見据えてじっくりいくもよし

大事なのは何が自分に合っていて、どんなストーリーで取り組むか。

総じて言えるのは

「大きい会社に妙味は少ない」

ということ。

株価も大事ですが
【時価総額】をしっかり見ていきましょう。


サンバイオ下落直前約6000億


我々が有料推奨する銘柄はいつもおおよそ

500億以下・・・


仮に10倍でもサンバイオ以下です。

大切なのは株価じゃなく、時価総額。


お知りおきください。




執筆者：大石




PS：資産運用EXPO2019を終えて

改めまして

今回出展を決めたのは、【投資家に会いたい】という純粋な気持ちからでした。

それにあたってただ会うだけでは面白くないだろうと。情報提供する会社としては、多様な角度から日本株を見つめ直せるコンテンツをご用意しよう。

という事で集まったのがこの面子。

【大石やすし】
　あすなろ投資顧問代表

【まんもす藤井。】
　弊社シニアマーケットアナリスト

【長森 伸行】
　一目均衡表の大家

【藤本 誠之】
　相場の福の神

【堀川 秀樹】
　MR・ディリバティブ

【田代 岳】
　YENZOことADVANCE代表

【亀坂 安紀子】
　青山学院大学教授 日本FP学会役員

【中島 肇】
　KHアセットアドバイザーズ

【芦原 智信】
　プルデンシャル生命 シニアLP

【星野 亜伽里】
　青山学院大学 経営学部 3年生

そして最終日に急遽参戦

【加藤あきら】
　いわずもがな・・・

この豪華なメンバーでセミナーを開催する事3日間24時間で48回。

1時間に2回ペースで惜しみなく熟練の叡智を元にそれぞれの角度から今後の展望が披露されました。

スペースの関係で11席しかご用意できず、もちろん空席が目立つ会もありましたが立ち見になってしまうケースも多くその点次回の反省点となりました。

結果としては11席×48回＝528席に対して延べ816名の観客動員となり大盛況となりました。

そして沢山のあすなろ会員様と初対面しました。就任当初から3年越しの方や会員歴の浅い方まで。

実際に顔を合わせて話すというのはとても大事ですね。お待たせしている銘柄や残念ながらロスカットになった銘柄、そして儲けてもらった銘柄達の話が尽きません。

色々とアイデアも頂けました。運営に役立てていきたいと思います。

残念ながら来場されなかった方々のために少しですが画像をご用意しました。















画像見てますとあの熱気がよみがえりますね。お客様も講師陣も最高でした。インプットとアウトプットのぶつかり合い。限界を超えた相互パフォーマンス！

スタッフの体力が持つなら1週間くらいやってもいいかと。


さてこんな声が聞こえてきます。


「大石社長、来年もやるの？」


ひとまずまだブースは押さえてません（笑）



まだね！



ニーズがあれば是非！


それでは今週もよろしくどうぞ♪


【今回ご紹介した銘柄まとめ】
キュービーネットHD(6571)
シルバーライフ（9262）