買い気が相場を創る
昨晩の米国市場も続伸、欧州市場も大幅高で返ってきた本日の日経平均は?と期待を寄せるもやっぱり小動きでした。
もはやこの生煮え感は神業にすら思えてきます。
外部環境の改善は明らかであるにもかかわらず、日経平均は25日移動平均線を上抜けてから早13営業日が21000円トライに苦戦している状況です。
売買代金が少ないは少ないわけですが、相場の方向感が定まらない感じが来週まで続くとおよそ1ヶ月間も膠着していることになります。
煮詰まって、煮詰まって、いざ動く時には大きく動く傾向がありますので、出来ることなら大きく上昇していくことを期待しておきたいものです。
外部環境で下げた株価の戻りの鈍さは、外国人投資家の市場占有率の高さからくる日本市場の構造的要因による部分も考えられますが、意外にも日本の個人投資家の“売り気”が上値を押さえている可能性があります。
信託銀行を経由して市場投入される日銀のETF買いは、証券の自己売買部門で直近の買い越しが目立っており、また年金基金の売買を示す信託銀行も、昨年末の市場暴落時にここぞとばかり買い込んでいました。
つまり買い方は国の税金と年金で公的資金の色合いが濃くなっており、個人と海外勢が買い越しにならないと相場は上昇しないと思われます。
なぜなら公的資金は下値を買っても、上値は買わないからです。
つまり、上値を買う強気資金が求められている現状では個人投資家も主体的に上値を買っていくような強気転換が迫られていると言えます。
今日の任天堂(7974)などの下げを目の当たりにすると、なかなか怖くて上値なんて買えないという気持ちも理解できますが、見方によってはここで下げ止まるようであれば任天堂のチャートは逆三尊を形成する可能性があります。
つまりは強い買いシグナルが出て買い転換する可能性があるということです。
明日以降の切り返しに注目しておきたいですね。
参考となるのは規模感は全然違いますが、今日のイーソル(4420)なんかが逆三尊の形状から上放れして強気資金が確認できるものだと思います。図研エルミック(4770)なども妙味のありそうな形状をしてますね。
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これは“買い気が相場を創った”と言っても過言ではないでしょう。
あすなろ銘柄はここ最近の強気資金が流入している期待通りの銘柄だと思いますので、これからもうまく乗りこなしていってほしいと願っています。
米国市場のように楽観して相場に臨む国内の投資家が増えてくると、動きにも変化が出てくるのかもしれません。
【 相 場 の 格 言 】
『 強弱より運用を学べ 』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
任天堂(7974)
執筆:加藤あきら
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