ご祝儀相場で思い出したい“買い気”の重要性
ようやく、ようやく念願の日経平均21000円突破を見ることができました。
昨日の500円高に続いての300円高、連休中の時間外取引では日経先物は20160円まで突っ込む場面がありました。
そこからわずか3日間、実際の取引は2日で【1000円以上の値幅】が出ていることになります。
連休前と連休後で多少の材料はあったにせよ、市場環境が劇的に変化したわけではありませんが、とにかく市場センチメントは株高を見たことで強気に転じてきました。
それでなければ米国の政府機関が閉鎖されようが、されまいが、こんな動きになることはありません。
決算発表後のソフトバンクG(9984)をはじめ、昨日・本日の太陽誘電(6976)や日本カーボン(5302)、あの国際帝石(1605)のような大型株まで次々と大幅高になるとは考えにくいことでしょう。
ちょうど一週間前の2/6に書いた記事『買い気が相場を創る』を地でいくような相場展開になってきたわけです。
お休み中にご紹介したサニーサイドアップ(2180)も、おかげさま(?)で決算通過しストップ高まで買われましたね。
素直な投資が儲かる相場とも言えそうですね。
あるいは今日は「2月13日(ニイサ:NISAの日)」らしいですから、新しい投資家が参戦してくる期待も込めながらのご祝儀上げと言えるかもしれません。
明日もバレンタインデーで、「株高の特異日」と言われていますので、続伸に期待したいところです。
この主力株の戻りは、昨年塩漬けになって固まっていた資金が雪解けにつながってくると思います。
これは何も日本に限ったことではなく米国株も中国株も欧州株にも共通する事象です。
先行している米国株は75日移動平均線を上抜けてから上昇が加速していきましたので、出遅れている日本株の本領発揮に期待しておきましょう。
さて、ここからの注目は明らかに弱さが滲み出ている自動車株、トヨタ(7203)や日産(7201)の戻りが強まるかどうかになってくるかと思います。
また、本日の日経新聞1面にも取り上げられたように自動運転車開発に向けた取り組みやこれを支援する車載機器の開発を進めている企業などの提携材料などが評価されれば値動きも変わってくることでしょう。
MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)ではAI・ビッグデータ関連サービスで異業種間連携も活発化していくと思います。テクノスジャパン(3666)と子会社のテクノスデータサイエンス(7046)は注目ですね。
他にも監視銘柄の中から多少動きがあるものを一部ご紹介しておきたいと思いますので、ご参考ください。
SCSK(9719)はベリサーブ(3724)をTOBで完全子会社化し、高度な道路交通システムを手がけてきた強みを活かして開発体制の強化に乗り出しています。
SMK(6798)は情報通信機器や家電、スマホなどのコネクター大手企業ですが、車載機器に軸足を移し始めています。車載生体センサー開発でイスラエルのケアシス社と業務提携を発表して以来、堅調にジリ高していますので追加材料に期待ですね。
広く市場を見渡せば最初に取り上げたソフトバンク(9984)以外にも買いたくなるような銘柄はたくさん転がっていると思いますので、いま一度『買い気が相場を創る』と自分を奮い立たせて投資に向き合っていきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
『 売れば二上がり、買いや三下がり、切ってしまえば本調子 』
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
テクノスジャパン(3666)
SCSK(9719)
SMK(6798)
執筆:加藤あきら
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