お休み中のところ失礼いたします。

2018年度3月期のコラム納めとなりますが、2019年を迎えてからのパフォーマンスはいかがでしたでしょうか？

来週からは4月相場を迎え、統一地方選挙をはじめ米中の閣僚級貿易協議、EU離脱などの政治日程にも注目が集まります。

外部要因なども気になるのですが、今年の相場は個別で攻めるのがパフォーマンスを高める秘訣です。

本日は個人投資家の関心が高いIPO株を見ておきたいと思います。

今週は25日のGDH（4437）に始まり、28日にNATTY（7674）、フレアス（7062）、日本ホスピス（7061）、そして29日にエードット（7063）とWelby（4438）の6社が新規上場しました。

中でも、上場初値が案外安寄りした印象の日本ホスピス（7061）は終活サービスで「第二の鎌倉新書」と言われるように、市場におけるオリジナリティで優位性がある案件です。

地合いが悪化した28日に、しかも3社同時上場の中で初値がつき、そのままストップ高まで買われたことは投資家の注目が非常に高いことを示していると言えるでしょう。

また、週末のIPOでストップ高したエードット（7063）も公募価格1110円という手の届きやすい単元価格で、SPやPR、ブランディングと言った利益率の高そうなビジネスで好感されます。

個人的にはオファリングレシオが29.8％という点と、上場して調達する資金の使途に設備投資が含まれているのが気になっています。

海外にエードット・アジア、北京伊藤商貿有限公司を展開していますので、海外拠点を増やすイメージなのでしょうか。利益成長を維持できれば

Welby（4438）も、オファリングレシオ9.8％で公募株式数はオーバーアロットメントを含めても188,200株のプレミアムチケットです。

事業内容は「PHRプラットフォームサービス事業」と聞き慣れない内容ですが、健康管理プラットフォームを構築して、スマホ1台で健康管理できるサービス、いわば「スマート医療」に関連する銘柄です。

医療ビッグデータ系の銘柄はPERが多少高くても買われる印象ですが、来週の初値がいくらになるか非常に興味深い案件です。

公募価格は5,200円で、おそらくIPOで入手できた投資家は稀でしょうが、きっと爆益ですね。

お宝IPO株のプレミアムチケットは手に入らずとも、セカンダリーで勝負するか他の新興株でも十分に値幅が狙える地合いです。

実は今週はIPOラッシュでしたので、新興市場からの資金が吸収されて小型株が売られるのではないか？と割り引いて考えていたのですが、非常に堅調な動きを見せてくれました。

マザーズ指数は週足で大きな陽線を立ててますし、JASDAQも配当落ち銘柄が多かったにもかかわらず陽線で終わっています。

日経平均・TOPIXは配当落ちの影響が大きいとも言えますが、前週比マイナスに沈んだままということと比べるとトレードの優位性が際立っていますね。

3月後半だけでも、このコラム内ではいろいろな銘柄をご紹介してまいりましたが、AppBank（6177）やメディアフラッグ（6067）など大幅高したものをはじめ、トランザス（6696）やサイバーステップ（3810）など個性の強い銘柄たちと巡り合えましたね。

3月相場ともおさらばで来週から4月相場に入りますが、引き続き強い動きを示して週足陽線を立てた銘柄を狙っていきましょう。

新年度予算成立で幼児教育・保育の無償化を材料視して週足大陽線のグローバルグループ（6189）をはじめ、マネーフォワード（3994）、フォーカスシステムズ（4662）などを重点的に監視しておきたいですね。

それでは4月新年度入りといよいよ新元号のカウントダウンが始まりますので、新しい時代の門出を急騰株で祝いましょう！


【 相 場 の 格 言 】
『買いにくい相場は高い、買いやすい相場は安い』

それでは来週も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
GDH（4437）
NATTY（7674）
フレアス（7062）
日本ホスピス（7061）
エードット（7063）
Welby（4438）
グローバルグループ（6189）
マネーフォワード（3994）
フォーカスシステムズ（4662）

執筆：加藤あきら