※この動画は音声が出ますのでご注意ください。

【GW直前「逆日歩銘柄の買い戻し」による上昇が期待できる銘柄】

今日は連休ならではの特別な買いの需給が発生すると言う話です。

そもそも逆日歩とはよく聞くと思いますがおさらいしておきましょう。

株式の信用取引で貸株残高が借株残高よりも多くなり株不足になった時売り方が支払う
品貸料のこと。

空売りは売りたい人がいっぱい出て来ると株不足になってそれでもなお売りたい人が
出て来ると貸し株料にプラスして払う特別割増料金と思って下さい。

ポイントその①
制度信用取引では、逆日歩がついた銘柄について買建てを行っている場合は逆日歩を
受け取ることができ、空売りしている人が逆日歩を支払う必要があります。　

（計算方式は：新規建ての受渡日から決済受渡日前日までの期間の品貸料のトータル
×建株数）で計算します。

例えば、1日、1円の逆日歩が付き　1000円の株を1000株空売りしました、受け渡し日から
買戻しをした受け渡し日の前日までが10日間でしたら1円×1000株×10日＝10000円を何も
しなくても取られてしまいます。

ポイントその②
制度信用取引で買建てを行った場合、逆日歩を受け取ることはできますが、一般信用取引
で買建てを行った場合は、逆日歩を受け取ることはできません。

ポイントその③
逆日歩の数字は取引日の翌営業日の14時頃更新されて決まります。取引当日にはわからな
いので、受け渡し日を過ぎての逆日歩発生にはご注意ください。よくあるのは約定時には
逆日歩はついていなかったけど受け渡し日を過ぎてからいつの間にか発生していることが
有るので毎日信用情報を見る癖を付けて下さい。

逆日歩は、日々の入札の結果で決まります、ですからいつ発生するのか、いくら発生する
のか、わからないので注意が必要です。

次によくあるご質問、逆日歩ではなくて特別空売り料とはなんですか？

一般信用取引における空売り可能銘柄のうち、調達が難しい銘柄の売建取引に対して、
1株空売りする時、1日あたりにかかる費用の一つです。

特別空売り料が発生した場合、新規建受渡日から返済受渡日までの期間かかります。

ですから売建玉を決済せずに持ち越した場合は、新規建約定の受渡日から、決済約定の
受渡日までの両端入れで計算した費用が必要となります。

ここが制度信用と違うところでもあります。

そこで今回の例でみてみましょう。制度信用で逆日歩銘柄を空売りしたとします。

本日4月23日に空売り（4月26日に受け渡し）

明日4月24日に買い戻し（5月7日に受け渡し）

⇒逆日歩の発生期間は、23日の新規売りした受け渡し日の4月26日から買い戻しした受け渡し日の前日5月6日の「11日間」も払わなければならいのです。

ですから、現時点で逆日歩がついている銘柄は連休前に買戻しをして逆日歩の支払いを避けようとする投資行動が考えられます。

ポイントをまとめましょう。

逆日歩とは、信用取引の売り方が、支払うコストです。信用売り残高が、信用買い残高を上回る売り長の状態で発生します。

逆日歩の計算は、約定日ベースではなく、受渡日ベースで計算されます。取引のタイミング次第で10連休をまたいでしまい、逆日歩が積み上がってしまうケースがあります。

以上の事から空売りをしている投資家は10連休を控え買戻しをしてくる可能性が高いので買いの需給が特別に発生しやすいという事になります。

空売りしている方も是非ご参考にして下さい。

最後に実際の逆日歩銘柄をみて行きましょう。

WASHハウス(6537)
・特別空売り料金は6.50円（一日信用）
・逆日歩は50銭

幸楽苑HD(7554)
・逆日歩は50銭　　
・信用倍率は0.16倍
・業績がV字回復でいきなりステーキのFC展開を始めて成功した

ZOZO(3092)
・逆日歩は20銭
・株価は２月安値で戻り歩調です　
・4/25決算

大和225ダブル(1365)
・特別空売り料金は72円（一日信用)
・逆日歩は5円

TOPIX連動投信(1306)
・逆日歩は50銭　


※特別空売り料金は楽天証券を採用。
※撮影時点の値になります。