株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2019-04-25 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

市場の矛盾と株高の流れ

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

為替ドル円の持ち直しで反発の日経平均、内需・外需問わず個別の売買が錯綜しました。

自社株買い発表の花王(4452)のほか、テロメライシンで一躍脚光を浴びたオンコリスバイオ(4588)の第三者割当を引き受けた中外製薬(4519)の上昇が内需株を主導しました。

一方の外需はというと、半導体関連で東京エレク(8035)、アドバンテスト(6857)の物色は衰え知らずで、日経平均の上昇に寄与しています。

新しいところで昨日決算発表のあった日立建機(6305)が今期見通しを減益としながらも、証券会社のアナリスト見通しでは増額修正期待があるとされ買いを集めて反発しました。

昨晩の米国市場では、米キャタピラー<CAT>が決算は市場予想を上回ったものの見通し悪化で売られたのとは対照的な動きです。

注目しておきたいのは中国部門の落ち込みですが、本日は中国の「一対一路」首脳会議が開かれ、37か国の首脳が参加している模様です。

本日から27日までの日程で組まれており、ここのところ冴えない上海株を刺激するものになるかどうか注目でしょう。

この会議には日本の安倍首相はもちろん、渦中の北朝鮮やイタリアからも代表が参加するとあって、国際的に複雑化する諸問題に対応する上でも連携を深めていただきたいところです。

最近は中国も日本との関係を融和する方向に進んできており、6月に日本・大阪で開かれるG20サミットに習近平主席が参加する意向を表明しました。

これが実現すると習近平主席が現在の地位に就いてから始めての訪日となることで非常に注目が集まることとなります。

国際社会の中で存在感を高める安倍首相を筆頭に日本の外交努力は着実に実ってきていると言えます。

あとは今週末26日の日米首脳会談のゆくえと、その裏で茂木経済再生相が米国のUSTR(米通商代表部)代表のライトハイザー氏と会談に向かいますので、その中で日米貿易交渉の為替条項に関する言及があるかどうかを注視しておかなければならないでしょう。

本日は新規上場したトビラシステムズ(4441)のほかに、リックソフト(4429)、カオナビ(4435)と以前のコンテンツやお電話でお話しした成長株の面々も一段高しており、リスクマネーの動きは良い状態が続いています。

このまま明日もGW明けの相場にも期待しておきたいですね。

大勢の人と共に行動すれば安心出来るというのが人間の心の弱い部分です。

しかし、どんなスポーツでも表彰台に登ることが許されるのはトップから2、3人、入賞でも5人までです。

これが市場の矛盾です。

株式市場の勝ち組と言われる人間は勝利を得るために他人と同じ事をしていません。

やはり市場が強気一辺倒で買い人気旺盛の時に売り、総弱気で超閑散の時に買う。これが相場で勝利者となる基本です。

大勢と共に歩み、滅びの中で共に傷を舐めあう事は避けたいものです。

「赤信号 皆で渡れば怖くない」、皆で渡っても怖いものはやはり怖いでしょう。

今は売り方が主導権を握っていますが、マジョリティの売り方が買い転換してきた場合のインパクトは昨年9月の比ではないかもしれません。

株式市場が大型10連休前で売り圧力が強い時だからこそ安いところを冷静に拾って立ち回りたいものですね。

今年に入ってから木曜日の勝敗は圧倒的に負け越し、つまり陰線をつけた日が多くありました。しかし4月は4日が△、11日が〇、18日が×で、25日が〇と勝ち越しました。

ちょっとしたことですが、市場の動きは株高に流れが変わってきたことを示しているのかもしれません。


【 相 場 の 格 言 】
『人の行く裏に道あり花の山』

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
日立建機(6305)
トビラシステムズ(4441)

執筆者:加藤あきら

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