株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2019-10-07 17:00:00

加藤あきらの投資戦略室

目先で警戒のスケジュールも後で振り返れば杞憂に終わる

本日のお取り組みもお疲れ様でした。

先週末の米雇用統計の結果をうけてショートカバーが入った米国市場に比べて、本日の日本株は朝方の為替円高の影響からか寄り付き直後から伸び悩みマイナス圏での推移となりました。

先週の経済指標ラッシュも落ち着いて手がかりに乏しくなったことから売買代金も伸び悩みで、方向感が無い相場づきになりやすかったものとみられます。

ただし、こんな時こそ要注意しておきたいところで今週は米中閣僚級協議など分かりやすく警戒材料がありますので、手控える投資家が多いことも頷けますね。

経済指標がらみで解説されるところが多い足元の相場ですが、仮にISM製造業指数が下振れしようとも季節性要因と捉えれば直接的に景気後退に結びつけるのは非常にナンセンスです。

結果的に株価が下落している要因はファンダメンタルではなく需給がらみと解釈するのが妥当です。

であれば需給的に緩みやすい10月前半を過ぎて、変化日の10/9~10/11を無難にやり過ごすことができれば、徐々に企業決算に注目が集まるようになり、月末からの決算発表シーズンにかけては何事も無かったように株価が回復に向かう可能性が高くなるということです。

加えて、足元の経済指標で米国の利下げがあるかどうかの注目度が高まっていますが、10月の米FOMCでは利下げの有無よりも新しい量的緩和の方策を打ち出してくるかの方に焦点が集まってくるのではないかというのは先日も申し上げた通りです。

目先の動向で言えば米債市場では9月中ごろに短期金利が急騰しましたので、市場の流動性が低下しておりFRBはここにテコ入れして資金供給の手を打ってくる可能性が高いとにらんでいます。

となれば、今週は前週の反動から上昇してきたところを見計らって戻り売り、あるいは吹き値を売ってポジションに余裕を持たせておきつつ、米中協議のイベントおよび週末の3連休を通過したところから買い直していくのがベターとみられます。

明日から中国が国慶節明けで市場が動き出してきますので、香港デモがらみで荒れ模様となるのか、あるいは米中協議を通過した後に温存している経済対策期待との綱引きで揉み合うのか非常に興味深いところです。

方向感が出ていない以上、現時点であれこれ思いをめぐらせても仕方のないことですが、中国のマクロは11月に独身の日がありますから、ここで個人消費の動向を確認しないことには売り方も本気で売り崩すのは難しいのではないかと考えます。

昨年のこともありますので10月相場に不安を抱いている投資家の方は多いようですが、大局的に政策発動の可能性が高いことをふまえると2016年の相場の方が似ているのではないかと思っているくらいです。

足元で東芝(6502)が戻り高値を抜いてきたことや先行した半導体株が高値保ち合いになっていることをふまえますと個別株はしっかり吟味した上で仕込んでおかなければならないタイミングとなります。

とくに今週末にかけてのところで目ぼしい銘柄の押し目は積極的に狙っておきましょう。

あすなろの推奨銘柄でも最近募集のもので≪リアル・シークレット公開銘柄≫などが高値更新で強含んでいます。

その他に、今日ざっと見たところでは黒田精工(7726)や東洋エンジニアリング(6330)などが強含んできているようですが、他にもきっとたくさん転がっているはずです。

すでに売り物が枯れて逆行高を演じてくる中小型株も増えてきましたので、目先ではなく1ヵ月先、3ヵ月先をみて投資していくかどうかを判断していきましょう。


【 相 場 の 格 言 】
『亥固まる』

それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。

【本日ご紹介した銘柄】
東芝(6502)
黒田精工(7726)
東洋エンジニアリング(6330)

執筆者:加藤あきら

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