再び元のレンジに押し込まれるも物色の中身には変化の兆し
足元の市場参加者はまだまだ及び腰な様子が窺い知れますが、米国時間の後半でVIX指数も跳ね上がってしまいましたから冷や水を浴びせられた感じになってしまいました。
また、元々せまいレンジでの膠着感が強い相場でしたので、そんな簡単には気持ちを切り換えるのは難しいということでもあるのでしょう。
結局はまた日経平均でいう22700円台の上値と22000円付近の下値の狭いレンジに押し戻されてました。
しかし、昨日も書きましたが3日目となる明日15日の動きが重要になりますので、淡々と下値を拾っておいて次の展開に備えておきましょう。
中国市場なども弱含みの推移でしたが、そもそもは昨晩の米国市場が急落したコロナの感染爆発・・・ではなくて、米国は中国の南シナ海での領有権主張は「不法」だと初めて公式に非難する声明を発表しました。
以前から懸念があった問題ですが、これまで米国は警告を発しながらも具体的なアクションは避けてきただけに、米中対立は単なるトランプ政権のパフォーマンスだと軽視してきたマーケットにとっては冷や水となるも、かえって問題が俎上に載ってクリアになる方が不透明感の解消につながります。
また、不透明感と言えば企業の決算発表ですが、安川電機(6506)が続落となったことで余計に警戒感が強まって、せっかくの買いの手を引っ込めてしまいました。
昨晩の米国株の値動きからも明らかですが、6/27以降、相場はいつボラティリティが高まってもおかしくない状況の中で、8/4以降ではそれがさらに増幅されて激しい値動きになってきます。
非常にダイナミックな値動きで短期トレーダーにとってはワクワクするところかもしれませんが、その分のポジション管理は重要度を増してきます。
ナスダックの反落や東京エレクトロン(8035)がお辞儀をし始めており、ハイテク株の上昇にもやや一服感が出始めてきましたので、その利食い資金がどこに向かってくるかの見極めが必要です。
ひとまずは重要な値動きが出てくる前に、目先のところで調整が一巡してきた銘柄の仕込みを再始動させていきましょう。
この2日間で続伸となっている非鉄金属セクター、三井金属(5706)や東邦亜鉛(5707)、DOWA(5714)や昭和電線(5805)などに注目してみました。
あとはグンゼ(3002)、東洋紡(3101)、帝国繊維(3302)などの繊維セクターといった素材系にも目を向けていくようにするとよいかもしれません。
【 相 場 の 格 言 】
『悲観の極みは最高の買い時であり 、楽観の極みは最高の売り時である』
(ジョン・テンプルトン)
それでは明日も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
【本日ご紹介した銘柄】
執筆者:加藤あきら
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