海外旅行への途は未だ遠い印象
突然ですが、コロナ禍の海外旅行の必需品って、なんだかご存じでしょうか?
マスク?アルコール消毒液?
それはモチロンなんですが、正解はスマホ!
それも海外滞在時に必要なのでは無く、日本に帰ってくる際に「必須」となります。
19日の日曜日に、海外から帰国する家族を迎えに羽田空港へ行ってきました。
羽田着朝5時の、通称「レッドアイ=夜行便=寝不足で目が赤く充血しがちだから」フライト。
土曜の夜にフライト情報をチェックすると、定刻5時到着が4時12分に繰り上がっており、入国に際して検査やらあっても、早朝という事もあって他に到着便は少ないでしょうから、
空港の到着階には5時ちょっと前に着いて待機しておりました。
普段なら羽田であっても、成田であっても、私は家族の迎えには出向きませんが、コロナ禍の現在、海外からの帰国者(及び入国者)は鉄道・バスなどの公共交通機関を利用できません。
https://tokyo-haneda.com/information/2021/detail_00011.html
(羽田空港HPより)
どうせ「タテマエ」だけだろうと思っていたところ、7月に入国して私の自宅に滞在していた娘の友人によれば、結構「厳しく」運用されており、外国人も日本人も結構「キッチリ遵守」している印象との事。
本当かなぁ~、と疑いつつも、羽田でウォッチング調査開始。
出迎えとおぼしき人影は私以外に年配のご夫婦1組だけ、他はハイヤーの迎えが1人のみ。
5時ちょうどくらいに、パイロットの方が出て来られましたが、その後はしばらく誰も出て来ないので、まずは到着階に直結している京浜急行の改札口へ。
でかでかと注意書きが張り出され、帰国者及び入国者は利用できない旨の要請、虚偽の報告を行うと最大で50万円の罰金が科される可能性等が説明されていますが、実際にチェックを行う「係員」の方はゼロ。
同じく直結しているモノレールの入り口も同様でした。
さてコーヒーを、と思いましたが、到着階にあるコーヒー店は6時半からの営業。(>_<)
自動販売機はチェックした6台全て「つめたい」表示だけでホットは無し。(>_<)
次に驚いたのが、5時を回って5時半くらいまでの間、京急から降りてくる人達の多さ。
空港でお仕事をなさられていると思われる、いわゆる空港関係職員の方々達ですが、この方達は、公共交通機関を利用なさられているわけで、う~ん、なんだか矛盾感も。。。
結局家族が出てきたのは6時過ぎ。
同じような検査(コロナのPCR検査)や質疑応答が何度も繰り返し行われ、ほぼ全ての帰国者の人達が、「その検査さっきやりましたけど。。。」と、うんざりな様子だったとの事。
もっと驚くのが、前掲のスマホです。
スマホを持っていない人は、「自費で」、入国前に、空港内でスマートフォンをレンタルする事が求められます。
これは、厚生労働省の指導により、帰国後に14日間の待期期間を「管理」する為に、必要なアプリをダウンロードし、都度、待機場所に留まっているかを「位置情報」でチェックする為ですが、ほぼ毎日、このアプリを通じて「センター」からチェックを受けます。
家族によれば、月曜、火曜のいずれも、実際に「位置情報」と「健康状態」のチェックがあったそうです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html
(厚生労働省HPより)
一方の米国サイド(カリフォルニア州)は、既に待期措置は解除されていて入国もスイスイ、その後も連絡先等に対する位置情報確認は1回も無かったとの事。
とにかく物価の上昇が激しく、街にはホームレスの姿がひと際目立ったそうです。
日本から出掛けたら、買い物にも外食にも割高感が強そうだと考えていたので、予想どおりの反応といったところでしょうか。
その他、目を引く光景としては、片側3車線以上の繁華街に近い道路は、1車線を潰して近隣飲食店が、テーブルと椅子をセットし、「青空イートイン」の場を公道にまで広げる事を認める措置が取られているとの事。
さすが米国、スケールが違いますね。
ちなみに、To Go=テイクアウトでも、飲食店側がチップを要求するのは暗黙の了解事となっているそうなので、ご注意を。。。
本日の日本の株式市場では、全体相場の下落をよそに、アフターコロナを見越して旅行業関連や空運が上昇致しました。
でも、やっぱり、まだ、海外旅行に出かけるのはハードルが高そうです。
今のところは、「Go To 2.0」の恩恵を受けそうな国内旅行こそが現実的という印象ですね。
国内旅行に際しても、帰国者・入国者に準じ「位置情報」確認をするくらいの措置・運用が講じられれば、移動制限が解除されてもさほど不安は無いように感じた次第です。
そんなわけで、ベルトラ(7048)の買われ方は楽観的過ぎる印象かなぁ。。。
執筆:木村泰章
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