ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス（3657）［東証1部］※プライム市場へ移行予定

スマホ・コンシューマー向けゲーム等のデバックやチューニング、SNS（ソーシャルネットワークサービス）等の監視サービスなどを行っている。昨今みられるSNS上でのひぼう中傷の対策強化は喫緊の課題となっており、8日の閣議では政府は「侮辱罪」に対し懲役刑を導入する刑法改正案を決定。今国会の成立を目指す方針で、関連銘柄がふたたび物色される可能性も考えられる。コロナ禍や原油高起因の物価上昇による国民の不満の矛先がSNS上に向かうようだと、不謹慎ながら同サービスの需要増も期待できよう。

昨年12月発表の3Q決算では、SNS上の監視を手掛けるネットサポート事業の営業利益（累計）は前の期比で約63％の大幅増益を果たした。主力のデバック事業は先行投資費用がかさみ同4％の減益。ただ今期中間決算時点での投資CFは同377％増となっており、高水準な投資費用を考慮すると小幅な減益はそれほど気にならない。成長フェーズにも関わらず業績予想の上方修正も実施しており、20年1月期の実績を超えられるか注目だ。

直近の株価は力強さを見せており、1週間以上もみ合っていた節目1050円付近を突破。株価推移を長期にならした200日移動平均線の形状も変化しつつあり、昨年4月をピークとした下降トレンド転換に期待がかかる。足元の信用買い残は、1月末の水準から約60％水準まで減少しており、テクニカル・需給面ともに良好とみられる。ただ、本日本決算発表が予定されているため、決算発表をこなし株価が落ち着くまでは様子見が無難か。