4-6月期GDPをどう見るか:今週いっぱいの株価指数の動きを注視
内閣府は本日4-6月期GDP統計の1次速報を公表しました。
4-6月期実質GDPは前の3か月と比べた実質の伸び率が年率に換算してプラス2.2%と3期連続のプラスになりました。
1-3月期の同+0.1%を上回り、2020年10-12月期の同+6.7%以来、6四半期ぶりの高い増加率を記録。
直前にまん延防止等重点措置が解除されたことで、外食や宿泊向けの個人消費の回復が主な要因です。
しかし、一概に安心はできません。
シンクタンク各社の事前予測は、先週末くらいまでの時点で、1次予測から引き下げ続けられ、平均で+2.6%~+2.8%程度の予測となっていましたが(日本経済新聞社)、この数値をも下回っています。
この点だけを鑑みますと、本日の日本の株式市場は売りに押されてもやむなしの状況だったはずが、終値ベースでは日経平均が1.14%、324円あまり上昇して大引けを迎えました。
想定以上に強い地合いが、果たして明日以降も続くのか、大いに注視したいところです。
個人消費の回復がGDP値改善の原動力である事は明らかな一方、国内大手シンクタンクの一角からは、来年世界経済が後退局面に陥る可能性と共に、2023年度の日本の成長率は+1%を下回るという指摘も出ています。
29000円への回帰を目前に、戻り待ち売りも増える事が予想され、主力級大型株の中には上値が重い印象の銘柄も少なくありません。
しかしながら、それでも本日の日経平均の300円超高に見られるように、相場の地合いは決して弱くないように思います。
つまり、本来ならマイナス要因と受け止められても仕方がないような材料があっても、上昇傾向が腰折れしない状況が継続しているわけで、こうした状況が続けば、29000円どころの売り手が、一斉に買い戻しを迫られる形で、全体相場がさらに上伸する可能性も否定できません。
個人的には、主力級大型株が主導しての戻りは一旦29000円で一服し、その間に中小型株成長株全般にまで買いの手が「横波及」する形で広がり、全体の底上げが実現する事で、日経平均は9月~10月にも30000円を試す展開を予想します。
少なくとも、日経平均が今年1月の水準まで戻す目前という状況を考慮すれば、同じく今年の初頭に1000ポイント近辺だったマザーズ指数の出遅れ感は強く、その割安感に着目した循環物色の矛先が中小型成長株に向かう可能性は充分と見ます。
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個人的に気になっている銘柄
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◆トリドール(3397) [丸亀製麺]
上期計画に対する進捗率400%という超絶決算!
遂に本格的な切り返しから上値追いへと移行しそうです。
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆プロジェクトカンパニー(9246)[DX関連]
決算発表と業績上方修正でストップ高!
グロース株の先導役として期待しましょう。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪ゴールドメソッド銘柄【木村の特典銘柄】(****)≫
前回の決算発表時に続き今回も決算発表受け大幅高!
本格的な切り返し局面に移行できるかを注視。
◆≪ゴッド・オブ・テンバガー(****)≫
決算発表に対する期待もあって、
●●●●円目前まで上昇してきました。
明日以降の値動きも楽しみですね。
執筆:木村泰章
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