本格的なDX時代が訪れれば、都市部のオフィスビルは要らなくなるかも?
かなりくだけた内容ですが、週末・休日版という事でご了承いただき、お付き合いください。
♪アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを さあ踊りましょ♪
皆様、この「替え歌」ご存じでしょうか?
日本の北アルプス、槍ヶ岳を「ネタ」にした歌ですね。
なんと、1番から29番まで存在するそうです。
いえいえ、そこじゃなくて・・。
都市部への人口集中傾向が加速し、地方の過疎化が進む背景には、「働く場所が無い」からだと言われ続けてきました。
東京から車で1~2時間の距離にある、いわゆる関東圏と目されるエリア内、千葉でも神奈川でも埼玉でも、農地や里山や沿岸部を走ると、目立つのは廃業したガソリンスタンドや小規模商店ばかり。
加えて、近年目に付くのは、大規模な流通倉庫やドラッグストア、セレモニーホールという名称の斎場が多く、アミューズメント施設としては、大規模なパチンコ屋は残っているものの、ゲームセンターやカラオケ屋さんまで閉店・廃業している所が多いように感じます。
これじゃあ確かに、地方の人口減少には歯止めがかからなそうだなぁ~、と思う一方で、同時に、「働く場所が無い」というのは、もはや「言い訳」に過ぎないようにも感じています。
むしろ、働く場所を地方に「移す」方向へ、日本の企業は舵を切り始めているようにさえ思うのです。
パソナグループ(2168)は2020年9月に、本社機能を段階的に淡路島に移転する事を発表しました。
ビジネス面での利益追求だけでなく、社会的な意義をも視野に入れた大英断だったと思います。
極端な事を言えば、私の「生業」である、投資助言業務に必要な環境セットアップ類は、都市部にオフィスを構えていなければ「できない」わけではありません。
「仕事をするんだ」という確固たるマインドセットと、ネット環境とスマホやiPad/PC等のデバイスさえあれば、乱暴な例ながら、朝イチで槍ヶ岳に登った後の山小屋からでも、朝イチで東浪見でサーフィンした後の九十九里浜でも、投資助言自体は行えます。
ただ、「生業」以外の、「生活」や「ライフワーク」が、「今の」私の場合ではどうしても、東京都内に拠点がある方が「都合が良いだけ」です。
娘がほぼ成人して米国に留学しており、「生活」面はそろそろ地方移住しても問題無し。
「ライフワーク」面は「半EC」なので(そのうち皆様にご披露します)、仕込み面が完全に「DX化」できれば、これまた地方居住でも可能です。
その「ライフワーク」自体も、向こう3年くらいのうちに、全く異なるものにシフトしようかと模索しています。
私自身の根底には、単純に、「割安なモノを買って割高なモノを売る」、「歪みやスプレッドを利益化する」という、「ブローカー魂」があるのですが、地方に生活拠点を移す事ほど「割安」な選択肢は他に無いように感じています。
むしろ、自身の活動拠点を地方に移す事により、「地産地消」に貢献できたり、「DX」とは全く別モノ・対極にある、膝を交えての「コミュニケーション」をも取り入れた「合わせ技」こそが、ビジネス面でも大きな「相乗効果」を産む可能性が高いように感じます。
あすなろ投資顧問の前身は「九十九里投資顧問」です。
逆転の発想で、あすなろ投資顧問の「スピンオフ」で「槍ヶ岳投資顧問」が在ってもいい。
沖縄で「美ら海投資顧問」もいいかもしれません。
槍ヶ岳や沖縄の「現地」で、投資助言ビジネスの「集客」をする必要はありません。
そこは全て「DX化」で補えます。
私の場合は、地方に、自然に近い方が、ビジネス面においても様々な「イマジネーション=発想」につながる気がしているだけです。
一方で、「DX化」で「集客」を補えないビジネス形態はどうすればいいのか?
「お客来ないよ」と嘆いておいでの、長年懇意にしていただいている銀座のスナックのオーナーママさんには、じゃあ、銀座クオリティを、銀座に憧れる地方へ「輸出」すればいいじゃん!とご提言した事があります。
仮に銀座で売上50番目なら、銀座クオリティで九十九里エリアで売上No.1の方がビジネス的にも有利じゃないでしょうか?
銀座で「待つ」のでは無く、銀座が求められる所に、銀座を「移せば」いい。
「〇〇銀座」という商業地域が地方に多かった昭和時代を、逆手に取って「参考」とし、自らが動くという発想です。
昭和の時代と異なる点は、銀座を「真似る」のではなく、銀座を「移す」という発想・着眼だけです。
投資テーマに結びつけるのであれば、個人的には「地方創生」や「デジタル田園都市構想」はもうちょっと先で、現段階ではストレートに「DX化全般」こそが宜しいように思います。
アイデアに基づいて、まず「DX」というプラットフォームを構築して、最後に「人」というソフト面を盛る・・。
そうやって、DXを、テクノロジーを活かして、地方創生が実現する事を望んでいます。
「DX関連」銘柄群からは、当分目を離せそうにありませんね。
執筆者:木村泰章
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