【仕事納め】と【選択肢】のお話
憶えていらっしゃる会員様も多い事と存じます。
2010年から通常どおりの「終日」取引に変更されましたが、その際の理由は「取引・決済システム面の負荷を軽減する為」でした。
その後、「取引時間を拡大する事で市場機能の利便性を上げ、参加者の増大にも繋げる」という目的が「追加」され、
今では、現在の前場9時~11時半・後場12時半~15時の取引時間を、拡大・延長する事が検討されており、早ければ2024年秋にも実施される見通しとなっています。
さて、「大納会」の「納」つながりで、「御用納め」と「仕事納め」の違いってご存じでしょうか?
官公庁の休日は、官公庁の休日に関する「法律」で規定されていて、官公庁の「仕事納め」にあたる「御用納め」は、
つまり「法律」で決まっている事になります。
一方、「仕事納め」に「法律の縛り」はありません。
企業、事業主によって、「仕事納め」の日の設定は様々でしょう。
弊社の今年の「仕事納め」は本日、27日(火)です。
となると、「市場は開いているのに、あすなろ投資顧問が休むとは何事だ!」というお叱りを受けるやもしれません。
はい、市場は30日まで開いています。
でも私達は、市場が開いていても、取り組み・お取引に「適している」環境だとは判断していません。
だから休みます。
会員様各位に「会員様も休むべきです」とまでは申し上げませんが、「休むも相場」ですよ、とお伝えしたいと考えます。
極論を申し上げれば、株式市場が存在する事も、個人投資家の皆さんが直接株式投資を行える事も、「一つの選択肢」でしかありません。
株式市場が存在しなくても構わんという方も居るでしょうし、株式投資自体に一切興味無しという方も居られるでしょう。
市場が開いているから株式投資を「しなくてはならない」のではありません。
英語で言い換えますと、「You can/You may」ですが「You have to/You should」では無いのです。
「選択肢」として、28日も29日も30日も、株の売り買いは可能ですが、年末年始の値動きは「実態を正確に反映していない可能性がある」からこそ、売買はしない方がよろしいかと思います。
繰り返しとなりますが、弊社は本日、27日をもって年内の仕事を「納め」ます。
言い換えますと、27日までを年内の株式相場として「正常状態・機能」視しており、
以降は、どうしても急を要する売り買いが必要な投資家の為の、「セーフティネット」的な「予備日」と捉えているのです。
会員様各位にも、是非、そんなスタンスをご認識いただき、無理なく年内のお取り組みを「納める」ご準備をしていただき、新年からは再度、心新たに、あすなろと共に株式投資にお臨みいただきたいと存じます。
執筆:木村泰章
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