投資顧問・助言業者のトリセツ(取り扱い説明書)・その2
会員様各位は、証券各社のリサーチ部門や投信運用会社や投資情報機関が「配布」する、「リサーチレポート」をご覧いただいた経験をお持ちでしょうか?
「情報氾濫時代」ですから、以前は入手が難しかったこうしたレポート類も、
今ではそこそこ入手しやすくなったように感じます。
マクロ分析だったり、個別銘柄に関するものだったり、セクターレポートだったり多種多様。
目標株価やフェアバリューが示されているケースもあれば、単なる「紹介や参考資料」的なものもあります。
会員様各位がご利用になられている、投資顧問・助言会社では、そうしたレポート類がキチンと配布されていますか?
弊社の有料推奨銘柄には全て、銘柄公開時に「推奨レポート」を配布し、その中で当該企業の業容や業績推移等をご紹介し、理論的な推奨根拠をお示しし、フェアバリュー(理論株価)試算に基づいてターゲット(目標株価)をお示ししています。
これ、僭越ながら、同業他社さんには真似できないくらいの「レベチ(レベルが違うの意)」レポートだと自負しています。
「そんなもん要らんから、もっとマメにフォローメールをよこせ」
「他社からは毎日フォローメールが来るぞ」
「フォローしてもらえないと不安です」
ごもっともですが、ハッキリ申し上げて、この議論自体も「誤解」だと思っています。
「株式」は「リスク資産」であり、「株式投資」は「リスク資産への投資」ですから、投資全般に関する、「漠然たる不安感」を完全に払しょくする事はできません。
その「不安心理」を「後退」させる為に、「ここを買え、ここを売れ」という「売買助言」を頻繁に行う事は、助言会社の単なる「言い訳的なスタンドプレー」に過ぎないように思います。
むしろ、会員様各位の手数を増やすというご面倒をお掛けし、更なる混乱や誤解や不安感の増大を招いてしまいかねない、
「逆効果」となってしまう可能性さえありましょう。
弊社は基本的に、「新たな」「アクション(投資行動)が必要と思われる局面」や、「直近のお取り組み方針・見解に変更や修正が生じた場合」にしかフォローメールを配信しません。
申し上げるまでも無く、証券各社のリサーチ部門や投信運用会社や投資情報機関は、日々の売買助言など致しません。
個別銘柄等の分析によりレーティングが付与されている場合には、そのレーティングや目標株価に変更・修正が生じた時のみ「更新」されます。
私は、証券会社勤務時に、「売買助言」にあたる「セールス・トレーディング業務」に、一貫して20年以上就いておりましたので、会員様各位にご提供申し上げるフォローメールは、いわば「昔取った杵柄」です。
フォローメールを差し上げるタイミング判断に「狂い」も「迷い」もないと思っています。
フォローメールが配信されなくとも、常に、穴が開くほど株価推移を目で追っています。
僭越ながら、「この点については」、同業他社さんのどなた様も、私の右にも上にも出る方はいらっしゃらないものと自負しています。
「いやいや、それでも不安だ」
「いやいや、それでも正しいとは限らんだろ?」
とのご指摘もごもっともでしょう。
しかしながら、それでも不安ならば、是非、無料銘柄相談をご利用ください。
保有状況やご不安な点を伺ったうえで、ご対応させていただきます。
私達の見解や助言が、正しいとは言い切れませんが、少なくとも「妥当」ではあろうと自負しております。
投資の世界に、「絶対的に正しい」という概念は存在せず、昨日のコラムでお伝えしましたとおり、「理論的かどうか」こそが、「信用」につながるものと考える次第です。
となると、私なりに考える「投資顧問・助言会社の活用法」は、概ねこんな感じです。
「その業者が得意とする・自負している面【のみ】をご自身の投資行動の参考とする」
「何が得意なのか(例えば情報量なのか、銘柄選択なのか、売買助言なのか)を、実際に質問してみる」
「情報・状況分析は、当たるか否かよりも、理論的根拠に基づいているか否かを重視する」
「情報料や投資顧問料を払っている事が、投資成果につながる事が約束されているものと誤認しない」
「投資顧問・助言会社を評価・批判・否定するのではなく、いかにご自身の投資行動に活用しうるかこそを考える」
無登録業者は今後、厳しく取り締まられて退出を余儀なくされ、残った業者は、ルール面だけでなくモラル面も問われ、利用者や顧客に対する姿勢についても当局の指導が厳しくなりましょう。
あすなろ投資顧問は、最後まで残る資質を持ち合わせていると自負すると共に、
会員様各位の株式投資のお役に立てるよう、より一層の研鑽に努めたいと存じます。
執筆:木村泰章
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