注目の○○株
ジェネリック医薬品メーカー。ホルモン剤、診断用薬をメインに販売。あるAIによると、ノバルティスファーマ社や沢井製薬社、持田製薬社のような競合他社よりも将来の利益成長率が高いと予測されている。恐らくホルモン剤(特に同社が得意とする女性医療領域)の需要が今後高まることが予想されているのだろう。また、同社は中期経営計画において「女性医療領域No.1の医療プラットフォーム」を目指している。競合他社が多い中、特定の分野に資本を集中投下することで特定分野のニーズを隈なく汲み取ることが可能になるだろう。PBRは0.7倍台と、沢井グループHD(4887)や持田製薬(4534)の0.9倍台と比較すると割安に感じられる。※PBRは執筆時の水準
8/4には3Q決算を発表。経常利益は27.41億円とアナリストコンセンサスの31.94億円よりやや低めの水準。2Qから3Qの伸びが悪かった印象を受ける。ただ通期は同コンセンサスより高めの水準であることから、次回の本決算に期待が膨らむ。研究開発費が増加した影響を除けば、進捗状況は悪くないだろう。医療費削減が社会的な課題として意識されているという事業環境において、今後もジェネリック医薬品のニーズは高まると思われる。Well-beingを意識した企業の福利厚生制度の向上で、検査需要も増すことが想定され、日本製薬社から承継した内視鏡検査に使う「サルプレップ配合内用液」の販売拡大にも期待したい。
株価は1100~1200円の範囲内で中期間もみ合っている。上掲の決算発表後大量に売られたものの、レンジ下限の1100円付近(8/9安値は1088円)で踏みとどまり、反発した後は徐々に下値水準が切りあがっており、目先は1200~1250円レンジで落ち着く可能性が高いと見ている。世界的な景気後退が懸念される中で内需株かつバリュー株の同社株には今後も資金流入が続く公算は大きいと見られ、5月高値の1295円を年内に突破してもおかしくはないだろう。テクニカルでは一目均衡表の抵抗帯を突破済み。8/16の大陰線も吸収しており、目下の所、大きなハードルは見られない。遅行スパンと実線の乖離幅は8/9-15の上を同線が推移することで更に拡大し、買い方優勢スタンスが一層強まってきそうだ。ただ、値動きは重い印象のため、取り組みは長期(1年~)を覚悟する必要があるだろう。
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