騰落レシオに過熱感無し
私も個人的には、現在の相場の「温度」を認識する参考程度にしかならない、と捉えておる次第です。
騰落レシオは値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って算出します。
最も頻繁に引き合いに出されるのは「25日平均ベース」の騰落レシオで、過去25日間の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の平均を比率化したもので、その「銘柄数」に該当する部分は、従前ならば東証一部上場企業数、現在であればプライム市場上場企業数、とする事が一般的です。
会員様各位が既にご存知のとおり、東証プライム上場銘柄は今年の10月20日より一気に180社ほど減少しましたので、果たして、騰落レシオの連続性が確保されているのかどうか、という所についても議論の対象となりましたが、今なお相場の温度感を知る為に、騰落レシオの推移を参考とする投資家が非常に多いものと認識しておる次第です。
直近の東証プライム市場上場銘柄数は1658です。
騰落レシオは100%が中立(値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が同数)の状態で、
100%を超えると値上がり銘柄のほうが多い状態を意味し、120%以上になると過熱気味、逆に70%以下はレシオの底値ゾーンと目される事が一般的です。
日経平均が800円超の値上がりとなった本日の騰落レシオ(25日平均速報ベース)は95.92でした。
値上がり銘柄数:値下がり銘柄数は、およそ2:1だったので、「全面高」とは言い難い印象です。
本日の業種別株価指数の値上がり率のトップは、構成銘柄が9銘柄しかない「石油・石炭製品」の6.42%高で、次いで「精密機器」の4.78%高、「電気機器」の3.21%高が目立ちます。
マイナスの業種は、「銀行」、「保険」、「水産・農林」、「鉱業」、「建設」、「電気・ガス」、「陸運」と7業種ある事からも、全面高には程遠い、一部の「ハイテク主導」の展開であった事が窺えましょう。
800円高の日経平均の上昇率を上回ったのはグロース250指数(旧マザーズ指数)でしたが、こちらも個別銘柄によって高安はまちまちとの印象で、全面高との印象はありません。
つまり、日経平均の800円高という数値ほど、相場全体に大幅上昇が浸透しているわけではなく、まだまだ本格反騰の「入口」に過ぎないように思う次第です。
はい、貴方様の保有なさっている中小型成長株群は、まだ、これから大きな上昇局面を迎える事が想定されます。
「日経平均が800円高なのに、保有株は大して上昇してない」とお嘆きになる必要はないでしょう。
まだまだこれからだと思ってます!
「常に強気、いつも冷静」で、これからの中小型成長株群の【逆襲】を、お楽しみになさってください。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆カクヤスG(7686)
◆タカヨシ(9259)
以前にもご紹介した事があるハズのこの2社、共通しているのは、業績推移は堅調である一方、株価の下落基調に未だ歯止めがかからない点。
株価底入れのタイミングを注視しています。
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単発スポット銘柄の見解
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25日移動平均線に続いて75日移動平均線をも上抜けてきました。
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