株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2023-12-28 15:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

来年の人気化投資テーマ予測:物流DXの【裏】を狙う

10月6日には、物流業界の人手不足が懸念される「2024年問題」に関し、岸田首相を中心に、荷物の積み降ろしの自動化や再配達の削減などを盛り込んだ「物流革新緊急パッケージ」が開示されました。今や物流DX関連は「国策関連」と申し上げても差支えない投資テーマと言えましょう。
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/buturyu_kakushin/pdf/kinkyu_package_1006.pdf

既に「物流DX」は投資テーマ視されていますが、どちらかと言うと、「倉庫産業DX推進」が先んじている印象で、倉庫業務の自動化や仕分けの効率化を支援するサービスが注目されている一方、肝心な「トラックドライバー不足」という面を担保する事に関連する企業は、注目を浴びていないように感じます。

そこで本日は、倉庫の在庫管理・運用効率化では無く、ドライバー不足解消という点こそを重視し、あえて「物流DX関連の【裏】銘柄」こそにスポットライトを当ててみたいと存じます。

★『モーダルシフトこそ最も【実現性】が高い気がする』

JR東日本は、2020年9月に、「新幹線物流」に関するプレスリリースを行っています。
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20200903_ho03.pdf

かつては、鉄道輸送こそがメインだった郵便物輸送は、徐々にトラックを中心とした輸送形態へとシフトしましたが、乗客輸送網を「再」利用する形でモーダルシフトが進めば、鉄道事業会社にとっても、物流事業会社にとっても、利便性・効率性は高まるものと見ます。

例えば。。。
・比較的乗降客の少ない時間帯を利用して、一部の車両を貨物専用車両として駅間の物流配送に活用する。
・荷物を駅のロッカー等で受け取れるサービスを拡大する。

【関連銘柄】
・JR各社
・私鉄各社

★『ドライバーマッチングサービスこそ最も【即効性】が高い気がする』

運ぶ荷物を探しているトラックと、運び手の見つからない貨物をマッチングさせるサービスなどを手掛けている企業に対する需要が増大する可能性アリ。

【関連銘柄】
・トランコム(9058):配車計画自動作成システム 「Bridge」を手掛ける。
・ファイズホールディングス(9325):ドライバーと荷物のマッチングサービスを手掛ける。

★『さらにはライドシェアビジネスにまで連想は及ぶかも』

トラックドライバー不足は、間接的にタクシー不足問題とも結びついてくるかもしれません。
タクシー事業者が、人だけでなくモノも運ぶようになれば、もしくは、モノを運ぶ事に、タクシー会社の配車システム等を充当できれば、一石二鳥ですね。

【関連銘柄】
・大和自動車交通(9082)

いかがでしょうか?
「物流DX」にも、【裏】と目されるようなサブシナリオは複数存在します。
是非、来年の株式投資テーマとしては、「物流DX」関連の【裏】にも注目していただきたいと存じます。

本年も、最後まで当コラムをご覧いただき、心より御礼申し上げます。
良いお年をお迎えください。



執筆:木村泰章

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