株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2025-02-21 16:15:00

木村泰章の機関投資家が読むコラム

2月のロイター企業調査から見えてくる事

まず最初に、現時点での私見をお伝えします。
今後さらに精査を加え、社内で議論したうえで、あすなろのハウスビューとして公開するつもりですが、まずは当コラムで「先出し」させていただきます。

【足元のドル円の円高方向のブレは、今回も投機筋によるドル売りが背景との印象】
【つまり、円が買われているのではなく、ドル安から円高にブレているものと見る】
【ゆえに、日銀が利上げに動くとの思惑に結びつけるのは早計】
【ロイター調査の結果からは、3月18日~19日の日銀会合での利上げは想定難い】
【日銀の再利上げは早くとも4月会合での実施となるものと見る】

2月のロイター企業調査は、2月4日~14日に実施され、調査票発送企業は505社、回答社数は233社でした。
注目すべきポイントを2点に絞るとこうなります。

『日銀がどこまで金利を引き上げたら設備投資に悪影響が出るかとの質問に、「1%」との回答が44%で最多だった。』
『トランプ政権の政策は、8割超が経営に「マイナス」と回答。関税を最も懸念。』
https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/OLC7GBM33BJJND3KM5P4TR3PRY-2025-02-20/

この2つは、今現在の市場関係者のほとんどが、一番関心を持っている(もしくは懸念している)点を、調査内容が代弁していると申し上げて宜しいでしょう。

足元で、市場参加者の多くは急激に、日銀の連続利上げを意識し始めていますが、これは、ドル円の為替水準が、久しぶりに150円割れの円高方向に「ブレた」事に対する、「後付け講釈」的な側面が強いように思います。
確かに国内の長期金利は1.4%付近まで上昇してはいますが、これは政策金利を先読みしたものでは無く、コストプッシュ型の「悪いインフレ」の「波及効果」による側面が大きい印象です。

前回の急激な円高進行時の背景が、投機筋のポジション調整という、需給面からの一過性要因であった事からも、今回の「ブレ」に関しても、需給要因こそが背景にあると見るべきで、この「ブレ」は「一過性」で方向性を伴うものでは無く、日銀の利上げ姿勢を示唆するものでは無い、と捉えています。

ロイター調査の内容を精査する限り、日銀の利上げ姿勢には企業も概ね必要性を認めてはいるものの、急激な、「連続利上げ」などは容認できないとのメッセージが窺え、この点を日銀が無視したり軽視する可能性は低いと見ます。

4月初頭に発表予定の3月日銀短観との整合性を確保する為にも、3月会合での利上げは見送られ、最速でも4月会合での利上げ、もしくは、『2025年度後半には少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げておくことが必要だ』とし、従来のペースに沿って利上げが行われるものと見ます。

最後に関税問題。

例えばHONDAのCR-V、北米での平均的な新車価格は3万ドル台の前半です。
同グレード/スペックと目されるCadillac XT4よりもおよそ1万ドルくらい安いものと思われます。
仮に25%の関税を課せられた分を全て価格転嫁しても、まだまだ価格競争力面ではHONDA優位との印象です。

多分、TOYOTAなら更に割安での提供が可能なはずで、ビジネスマンとして有能なトランプ大統領が、むやみやたらに関税を引き上げれば、米国内のインフレ圧力が高まってしまう点を、見過ごしているとは考え難いように思います。
つまり、口で言うほど、滅茶苦茶な関税政策が実施されたり、定着する可能性は低いものと考えます。

足元では未だ、日本の株式市場は、過度な恐怖感ばかりが先行してしまっている印象ですが、時間経過と共に、こうした事象をも織り込み消化して、「大丈夫じゃん日本株」との認識が広まるまでに、さほど時間は要さないように思う次第です。

リスク上等!というリスク許容度の高い会員様は、虎視眈々と突っ込み買いを狙ってまいりましょう。
ちょっと怖いなぁ、という会員様は、買いのタイミングはちょっと待つとしても、慌てて売り急ぐ必要まではありません。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆『株ドクターマサトのテンバガー銘柄』
◆【米株即日助言銘柄「ザ・イーロン・マスク」】

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆イトーヨーギョー(5287)
 本日の上ヒゲで株価急伸局面は一旦終了となりましょう。
 利益確定を優先との見解に変更無し。
 昨年9月25日のご紹介時からの高値騰落率62.31%。

◆日本興業(5279)
コチラもイトーヨーギョーと同様に短期目線の野次馬勢が投資主体と見ます。
 早目に利確して一旦降りましょう。
 昨年9月25日のご紹介時からの高値騰落率17.65%。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪利益ザクザク☆ゴールデン大儲け銘柄【セレブ5倍賞】≫ 
 逆行高で銘柄公開後の高値を更新。
 5連騰。
 来週には第1利確ポイントも射程圏内となってきそうです。

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