アップル・ショックにも動じずフラットに
新年早々のアップル・ショックから株式市場・為替市場ともに大荒れの展開で始まりました2019年相場。
昨年の流れを引き継いで、時間外の先物市場から非常にボラタイルな相場展開です。
今年の前半はやや受難の相場が続きそうですが、焦点となっている3月を過ぎて展開がどう動いていくかだと思います。
アップル・ショックの影響も一部の関連銘柄でこそ大きく売り需要が出たみたいですが、他は為替の戻りとともに下げ幅を縮めましたね。
マザーズ指数はプラスに転じる場面があり、やはり冷静に相場を見る姿勢が大事ですね。
米中の対立から今回の米アップルの業績下方修正や米経済指標の悪化につなげる声も聞かれ、ファンダメンタル信者も悲観に傾きつつありますが、市場はいつでも後講釈です。
年末商戦も終わって、アップル製品が思ったより売れなかったことを米中貿易戦争で一括りにして片づけてしまうことはできないと思うのですが、市場は常時なんでもかんでも買いの材料、売りの材料に結びつけてしまう危険性がありますね。
今の市場は参加者が少ない中で値幅取りのマネーゲームが横行しており、AIなのか大口のヘッジファンドなのか主犯は不明ですが、上下にブレイクさせては個人投資家の逆指値を狩り取った上で、商いがさらに薄くなったところを狙って値幅を動かしてきているようです。
こうなると丁半博打のバイナリーオプションのように投機性が強くなりがちで、個人投資家はますます手を出しづらくなります。
昨年から明らかにブレーキの制御が効かなくなっている恐れもありますので、市場に参加する際には視界が良好かどうかの確認と、実際に買い出動する時のポジション管理は慎重さが求められるところでしょう。
ただ、あからさまに悪い悪いと言われ続けてきてここまで下げてきて、売り目線になる投資家も増えてきたということは、やはり陰の極みに達してきている感があります。
昨年からの読みどおりであれば、1月半ばあたりには調整一巡から一旦は反発に転じてくるタイミングになるかと思いますので、来週は相場の変わり目を意識しながら見ておきましょう。
市場が落ち着くまでは勝負しにくいかもしれませんが、商いせずとも市場の監視だけは怠らずに続けていくことが大事です。
と、強く感じた2019年大発会でした。
【 相 場 の 格 言 】
『 公平な賭けに必勝はない 』
それでは今年も希望をつないで慎重にかつ大胆に取り組んでまいりましょう。
執筆:加藤あきら
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